浅草...と見せてまたスティング関連2011/01/23 23:58


先日行った浅草、吾妻橋の欄干...の陰。三つ巴ー。去年の春にはまだ川岸の辺りが工事中だったけど、ガラス張りのカフェなんかもできてすっきり綺麗になってますな。叔父の個展やグループ展でもお世話になっているギャラリー アビアントに、昨年も観に行った河瀬和世さんの個展を観に行ってきた。平日の昼だったのでゆっくり作品を拝見してたっぷりお喋りしてきました。やっぱり大半が食べ物の話で、なぜか手作り柚子ジャムのお裾分けを頂いて帰ってきたり。和紙を使った切り絵や立体の作品は見ていて何だか落ち着きます。墨で染めた作品や、墨の背景に赤く染めた切り紙の組み合わせが好き。額に入ったものでこんなのが自分の部屋にあったらいいなーと思うものもあったが、ぽーんと買うにはちょっと値が張るのでしっかりじっくり目に焼きつけてきました。


せっかく銀座線の端まで行ったので、銀座でも色々買い物。で、山野楽器でドミニク・ミラーのCDを探したら、「イージーリスニング/ニューエイジ」セクションに輸入版を1枚だけ発見。2004年に英デッカ・レーベルから発売されたらしい『Shapes』。カウンタで昨年出た最新盤について聞いてみたところネットで調べてくれて、取り寄せの注文は可能だけれども現在入手困難のようなので確実に入荷できるかは断言できない、とのことで、注文は後から電話でもOKということだったので、とりあえず見つけたものだけ購入。帰宅してからAmazonで検索してみたらこちらは一応普通に買えるようなので、いっそ以前のCDも何枚か一緒に注文しようかな。

で、『Shapes』。いいです。これはいい。大半がクラシック、しかもバッハが多くて嬉しい。他もアルビノーニの"Adagio In G Minor"とかシューベルトの"Ave Maris"、サティの"Gymnopedie No.1"、ベートーヴェンの"Moonlight Sonata"とまあ、世界中でもall-time favouritesな曲だとは思うけど個人的にも好きな曲ばかり。一曲だけ、スティングのアルバム『Ten Summoner's Tales』に入っている、ドミニクがスティングと共作した"Shape of My Heart"がするっと入っているのだが、アレンジも少し変えてスティングの歌も新しく録音し直してあるようで、アルバム全体の流れにも違和感がないと思う。この曲はとにかくドミニクのギターのリフレインが美しくて、そこにスティングの歌が絶妙な感じに絡んで、更に歌詞も秀逸で、聴く度にいい曲だなあとしみじみ思う。ちょっと驚いたのが"Ave Maria"で、プラシド・ドミンゴが歌うと思っていたらどう聞いてもドミンゴじゃない、クラシックの歌手じゃなさそうだけど何だかすごく気になるこの歌手は誰だー?...と思ったら  スティングでした。いや、アルバムを初めて聴く時って曲名とか歌詞とかあまり見ないでまず音を聴く方なんですよ。2回目から歌詞やライナーノーツなんかを見てなるほどほほうとか言いつつ楽しむわけです。

しかしこの"Ave Maria"のスティング、何だかとても美しいです。声がね。クラシックでもない、ポップスでもないちょっと不思議な歌い方なんだけども、透明と言うか無垢と言うか、はっきり言って普段(?)のスティングからはあまり連想しないような雰囲気。いや普段のスティングが不透明で垢にまみれてるって言ってるわけじゃないですよもちろん。何と言うかな、宗教画なんかに描かれている中性的な天使像が何となく思い浮かんだような。途中から入って来るドミンゴの歌声はもちろん文句なく美しいしこれまたぐっとくるんだけども、スティングがこういう歌い方をするのはちょっと驚き。まあ声の出し方とか技術的なことについては、自分の音楽活動にクラシック分野を取り入れ始めてから意識して変えたりしているようだし、先日のコンサートでも何度か、少なくともロック色を全面に出していた頃にはやらなかった(と思う)「天使のハイトーン・ヴォイス披露」なんかもしていたので、歌い方のヴァリエーションを広げているのだろうなとは思うが、この"Ave Maria"はね、なんかこう他とは違う雰囲気がある。ような気がする。ドミニクは解説で「信仰の有る無しに拘わらず、この曲は人に信仰の感覚を与える」と書いているけれども、まさにそんな感じ。またその感覚を与えてくれるのが信条的には無神論者である(はずだ)スティングというのが面白いなとも思ったり。同じくドミニクの解説には「録音した曲の中で、その完璧さ故に唯一編曲できなかったし、しなかった曲」ともあって、これも全くその通りだし賢明だと思う。って偉そうね。

なんてことを考えつつドミニクの7年前のアルバムを聴いているわけだけど、公式サイトの記述によると本人はこの『Shapes』をソロ・アルバムにはカウントしていない模様。ソロ・アルバムは彼にとって「完全な孤独を楽しむ」ものなので、いわゆる共演作品が入っているのは別物らしい。というわけで、わたくしはまだ彼の「ソロ」アルバムはまだ一枚も持ってないわけです。この10年ほどの間に今回のを除いて7枚出てるんですよ。他のアルバムは大体オリジナル曲が多いのかな。でも元々クラシックから入った人のようだし、一枚目にこのアルバムを聴いたのはある意味正解だったかも知れないなとも思ったり。何にしてもとても気に入ったので、あと7枚のアルバムもじりじり揃えていこうかなと。


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