本日開店2006/09/28 23:14


新装開店の駅前デパートに偵察に行って参りました。午後に行ったのもあって案の定老若男女入り交じって相当な人出だったが、まずはフロアガイドを入手。入口の2階(駅周辺のデパートなど大型店は歩道で繋がっていて実質的に2階が1階入口のような感じになっている)は旧丸井の頃と大体同じでファッション関連かなー、と思ったらあらロクシタンなんかが入ってるじゃないですか。高価なので日常的に利用できる店じゃないけど見るのは楽しいタイプだなあ、と思いつつとりあえず上りエスカレータで8階の「あおい書店」へ。昨日の記事で書いたようにどんなもんかなーと思っていたのだが、あら。これはちょっといいかも。ざっと見た感じ他デパートに入っている有隣堂と三省堂より書籍数はかなり多い。そして洋書もある(少しだけど)!カズオ・イシグロもニック・ホーンビィもウンベルト・エーコもあるぞ。まあベスト・セラーのペーパーバック版だけで古典がほとんどないのと洋雑誌は置いていないらしいのが残念だけど、今まで幾ら新しい書店ができても洋書関連は話にならない状態だったのでこれでもかなり嬉しい。

加えて書籍のディスプレイが背の高い木の書架に入っている「図書館風」なところが個人的に高感度急上昇。気分的に落ち着いて見られて好きなのだ。書架と書架の間も広めにとってあって見やすい(もっと狭くて書架もごーんと高いそれこそ図書館の隅っこみたいなのもそれはそれで好きだけど)。これはいいぞ。しかしこうなると他の書店が戦々兢々かも。有隣堂は確か元々横浜が拠点だし、駅の反対側にも本店があるし、庶民的で行きやすい雰囲気なのでまた違うかも知れないが、三省堂が危ないような気が。わたしも普段利用するのは(三省堂のデパートのすぐ向かいのデパートに入っている)有隣堂だったし、三省堂の方が広々して見えるけど品揃え的にはそんなに変わらなかったし、たまに行くとスペースの割に人が少なかったような気もするし。今思い出したけど小田急の駅ビルにも福屋書店が入ってたな(これは他店とスペース共有だけど)...さあ、淘汰されるのはどこだ。

書店をしばらく楽しんだ後、フロアガイドで気になった下の階の丸善へ。丸善書店が入っているわけではないが文房具店と、そしてカフェが!うひゃーちょっと嬉しいぞ。いや日本橋の(旧)本店にたまに行った時にいつも気になってたんですよ。ポストカードを買いがてら奥のカフェのメニューを覗いてみたら、早矢仕ライスメニューがずらり。しばらく何と読むのか悩んだが、あそうかハヤシライスか、と気付く。そうそうこのハヤシライスが何か昔ながらのメニューっぽくて気になってたの気になってたの。←たまーにしか行かなかったので記憶が朧げだった。今検索して確認してみたらハヤシライスは丸善が元祖だそうな。「ハヤシさんが作った(?)からハヤシライスなんじゃなかったっけ」とこれも朧げに憶えていたのだが、このハヤシさんが「林」じゃなくて「早矢仕」さんだった模様。創業者らしい。そんな珍しい苗字あるんだ...シーフード早矢仕とか、カマンベール早矢仕とか、何だか非常にそそられるんですが。ワッフルとかパフェもおいしそう。店内はそんなに広くはなさそうだけど、椅子が座り心地良さそうだ。少し客足が落ち着いたら行ってみようかな。

カフェは他にも3階にケーキのおいしそうな店が入っていた。9・10階は喫茶よりはしっかり食べられる店がほとんどの模様。数はあまり多くないけど立派な店構えのところが多かったので各店が広いのだろう。一応ぐるーっと見て回っていたら「どうぞお持ち下さい」と割引券を頂いた(初日のためかどの店も元気に呼び込みしていた)。エスカレータを降りながら和食みたいだけど何の店、と割引券をよく見たら「ちゃんこダイニング」だった。有名な兄弟のお兄ちゃんの店ですな。...とりあえず食べ物関係でチェックは丸善カフェかな。服飾関連の店はほとんど見なかったが、あまり聞いたことのない店が多かった。いやあくまで「自分が」知らないだけだけど。あちこちに「藤原紀香」さんとか「深田恭子」さんからの開店祝いの花があった。その店の服を着てるからってことなのかしらん。有名人も大変ですね。いやその場合大変なのは事務所かな。

で、個人的なお楽しみは地下ですよ。生活の木Marks & WebFrancfranc。わあお。この階は他もほとんど雑貨やインテリア関連の店。...うふ。えへ。生活の木ではデトックス何たらの試飲をさせていただきました。りんご果汁が入っているとかでおいしかった。自分が普段買っているのとは違うエルダーフラワーのコーディアルがあったのがちょっと気になる。輸入ものらしいのはカッコイイ壜で高かったけど生活の木オリジナルらしい方(ふつーの壜)はそれほどでもなかった。一度買ってみようかな。でも砂糖が入ってたなあ。インテリア雑貨の「キッチン・キッチン」という店の小物がシンプルでなかなか使えそうだなと思ったら、頂いてきたカタログ(置いてあった最後の一冊だった)を後で見たらいわゆる100円ショップの模様。収納用品などはそうじゃないのもあるけど、お皿もカトラリーもキッチンマットも100円(税込105円)。あらびっくり。

結局買ったものは丸善でポストカード3枚だけだったが、何となく満足してビルを出た後いつものルミネへ。キャトル・セゾンに行って顔なじみの店員さんのKさんと話したら、彼女もお昼休みにちょっと新ビルを見に行ったとか(やっぱり地下)。ここで2階に結構大きなスペースを取って入っていた「ジャーナルスタンダード」とかいう店が人気?らしいことを知る。行く時に歩道沿いに店のディスプレイが見えてたけど、聞いたことなかったし服関連でしょ、と思って全然見てませんでした。フロアガイドを見直したら雑貨もあるらしい。キャトルセゾンの店員さんがみんな好き、と言うからにはそんなに今どきの若者向けっぽくはないのかな。今度行ってみよう。考えてみたらキャトル・セゾンも生活の木も学生の頃は自由が丘とか原宿とか「たまにお出かけするところにある憧れの店」だったのだ。それが今じゃ自分の地元にあるなんて。ますます引っ越せないじゃないですか。これから楽しくなりそうです。  出費も増えそうな気がするけど。

今日の収穫(?)。Kitchen Kitchenのカタログの表紙が可愛い!空から台所用品と"Kitchen"という字が降ってきて地面に溜まってるの。ちなみに裏表紙はロゴが裏返しになっていて、降ってきたアレコレが更に山積みに。こういうユーモア好きなんですよ。「万年筆物語メモ」は丸善でカード3枚買っただけなのに開店記念に頂いたもの。夏目漱石と内田魯庵の愛用の原稿用紙のデザインを元にしたメモ帳らしい。...原稿用紙なので当たり前だけど縦書きでマス目があるんですが。何か気軽に走り書きなんかできなさそうなんですが。


そう言えば、文房具も「丸善でないと!」て人は結構多いのだったっけ。大学院の修士論文の指導教授に「私は(論文の)清書用には丸善の厚手のタイプ紙がお勧めだけど」と笑顔で言われて(←ほとんど「行って買っておいでなさい」という圧力がひしひしと)日本橋の地下でこれなのか?いやこっちの方が厚い?とか散々迷って買ったものだったことよ。余りに立派過ぎて余った紙の使い道がなくてその後何年も大事に持ってたっけ。今は昔。数年前に退任なさったN先生、今もお元気にミルトンを愛してらっしゃいますか。