新・日本の習慣(違)2006/11/22 23:11

トマトが続いたせいかふとクリームのシチューが食べたくなった。成城石井に行ったら立派な蕪が「買っとくれ」とアピールしていたので素直に買った。使い掛けの野菜と一緒にバターでじっくり炒めて水を入れてしばし煮込み、蕪の葉と茎、プリンを食べる時に使った残りの生クリームと牛乳を入れて仕上げ。


ふと気付いたのだが、ストウブを使うようになってからスープストックとか固形スープの素のようなのを使わなくなった。もともと分量通り入れるとそっちの味がやたら目立つので入れても一個の半分かそれ以下だったけど、ストウブだと材料の旨味みたいなものが逃げずにみっちり味に入るので余計なフォローをしようと思わないのかも。蕪シチューも最初は薄いかな、と思ったけど野菜の甘味がよく溶け出してて幸せでした。少し残っているので明日の朝に温め直して食べるのだ。最近よく買うドイツ風ライ麦パンに合いそう。


目下、田舎の実家に米国人の男子高校生がホームステイに来ている。元々は同じ県内の中央地区(うちの田舎よりはずっと大きな街)に交換留学してきている人で、そちらのホストファミリーはちゃんといるのだが、どういう経緯だか一週間だけうちの田舎の高校にも来ることになったのだそうな。で、受け入れることにはなったがホストファミリーはどうするんだ!と慌てた地元の教育委員会が、歴代のALT(これは大学を卒業したネイティヴが英語の補助教員として地方の教育委員会に雇われる。=Assistant Language Teacher)の自主的ホストファミリーと化していたうちの実家に打診してきたらしい。急な話だったので母が「私は構わないけど、息子もいるし」と言ったら弟が「いいよ」と言ったためさっさと決まったらしい。最近家内のことを決定する鶴の一声はもはや父ではなく弟なのだな。しかし考えてみたら正式に教育委員会に依頼されて外国人を受け入れるのは初めてなのか。今更ながらびっくりしたり。それだけ一時期はしょっちゅうALT達が出たり入ったりしていたのだなあ。

で、先週のうちにそんな話を聞いていたので、何日かしたら母から報告電話が入るだろうと思っていたら早速来た。実家の向かいの家の子供(小学生か中学生?)がアメリカ人が来る!と何日も前から大興奮していたのでその兄弟も誘い、現在ALTでうちの町に来ている英国人の女の子(彼女はわたしも夏に会った)も誘って大人数でご飯を食べ、そのメンバーのままで近くの町民センターのヨガ教室に行き(母が毎週行っている)、初日から盛り沢山だったらしい。高校生のM君はこの夏から日本に来ているらしいのだが、来日前に集中的に日本語を勉強したし、向こうのホストファミリーの家でも日本語の生活なので、数カ月で日本語だけで話そうと思えば全く問題ないくらいに上達しているそうな。「今まで来た(ALTの)子たちにもあまりいなかった、綺麗な金髪と真っ青な目で、写真で見たのよりずーっと可愛いの♪(by母)」   ...楽しそうだな。お茶、それも抹茶が大好きだそうで、たまたまうちの実家がお茶屋なため「大袋で買いたい」とか予約しているらしい。

話を聞くと良い子のようでよかったよかったなのだが、一つ気になったことが。これまで実家に出入りしていたALT達もさすがに日本風の手洗いの使い方はあまり慣れなかったようで(和式洋式の問題ではなくマットとかカヴァーとかスリッパとかごちゃごちゃした「日本的」なもの)、「○○が使った後に行ったらこれがこんなふうに置いてあった」とか色々愉快な伝説があるのだが、このM君も「最初一、二回はきちんとしてたけどすぐにスリッパが片方飛んでたりリラックス(?)したみたい。でもおかしいのが、毎回必ずトイレット・ペーパーが三角に折ってあるのよ」   ...それってあの、デパートのお手洗いなんかでやってあるあれですか。「他は男の子っぽく結構適当なんだけど、アレだけは必ずきちんと折ってあるからおかしくて〜(by母)」

...どこで憶えたんだM君。いや、わたし自身中学か高校生くらいの頃は一時期公共施設なんかでよくやってたけど、その後「いや、でも実際これって次の人が入った時に『これ、前の人が(手を洗う前に)折ったのか』と思ったらあまりいい気持ちじゃないかも...」と思い当たって止めたのだった。更にその後あれはそういう施設や店舗などの清掃の人が掃除を終えてから「ここは清掃済ですよ」という目印の意味で折ったものだ、というのをどこかで聞いてなーるほどと思ったのだったが、   もしかしてM君、どこかで目にしてあれが日本の習慣だと思ったのでは。一応母に「三角ペーパーの真実」は伝えておいたけど。