IKEA初体験 ― 2007/01/23 23:59
今日は友人のNさんと港北のIKEAへ。Nさんはヨコハマの人なので既に数回体験済みだが、わたしは初めてなんですよへっへっへ。
そもそも初めてIKEAという名前を聞いたのは、まだ学生の頃留学先の英国で、自分以外は全員フィンランドとかノルウェイとかルーマニアとかドイツとか欧州各国の生徒だらけのクラスの授業中、指導の先生が何かの例えとして「ちょうどIKEAみたいな感じね」と言った時だった。何を例えたのか今となっては全く思い出せないが、他の生徒はその一言で「どんな感じ」なのかすぐ理解した様子。何じゃいイケアって。
「あのー、IKEAって何ですか」
と言った途端先生を含むクラス全員の顔がくりっとこっちに向いて、「IKEA知らないの!?」(←10人位が一斉に) 知りません。何ですかそれ。 で、IKEAも知らない後進国ニッポンのかわいそーな人間に皆が寄ってたかって説明してくれたところによると、IKEAとは「家具や生活雑貨を廉価で販売する大型店で、質はともかく安いのと一度入ると全部の売場を巡るような造りになっているのとで、特に何か買うつもりはなくても気がつくと一つくらいは手にして出てくるような店」らしかった。「家具や...廉価で販売」辺りまでは魅力的に聞こえるけど、その後の表現になんか微妙なものを感じるような。楽しいところなんですか。「とにかく大きいものから小さいものまで色々あるから時間潰しには良い」一度は行ってみるべき店ですか。「行った事がないなら経験してみるといいかも」なんか勧め方に熱意が感じられないのは気のせいですか。「(先生)一度行ってみれば分かるわよ」一同うんうん頷く。
これは一度行ってみないと分からんのだな、とは理解したが、その後英国内や欧州の他の街を訪ねても一向にIKEAに行き当たった事がない。広告などは見たと思うが実際「おおこれがIKEAか、よし入ってみよう」という情況は皆無。皆知ってる店なのにどこにもないとはどういう事だ。しかし最初に聞いた説明があんな↑だったので自分でも気にはなるもののどうも「ぜひ行きたい!」という気分にもなれない。友人達に聞いてもいいけど、最初に聞いた説明が(略)なので「えーわざわざIKEAに行ってみたいの?物好きー」とか言われたりして。...と、まあ実際はそんなにしょっちゅうIKEAIKEA思っていたわけではないので、たまに何かの切っ掛けで思い出して「そう言えば結局まだ行ってないな」という程度だが。一度ロンドンでお世話になっていた友人のお父さんにちらっと話したら「IKEAに行ってみたい?じゃあそのうち週末にでも行ってみるか」と言ってくれたような記憶もおぼろげにあるが、「そのうち天気のいい週末の午後にフランスまで行ってお茶でもしてくるか」というゆるーい約束と同様現在まで実行される機会のないままになっている。
で、その後月日は流れて十有余年、IKEAを知らなかった国ニッポン(もしかして自分が知らなかっただけかも知れないが)にも遂に2店がオープンしたのだな、と巷の噂を聞いたり日本サイトを覗いたりしていたこの頃、とうとう本日IKEAデビューですよ。前置きが長かったですが。
青に黄色のIKEAバスは、専用シャトルバスなので無料。素晴らしい。15分程でIKEAに到着。中に入ると右手に楽しそうな場所が...と思ったらこれはキッズ・ルーム。買物の間飽きちゃいそうな小さい子供を預かってくれるのだな。エスカレータで上るといきなり緑色のヘビ君縫いぐるみが山積みに。どうもヘビとカエル(王冠を冠っていて口の中にはハエ(?)の縫い取りが。ちょっとイヤ。)と真っ赤なハートから手が生えている縫いぐるみがシンボル?か何からしく、その後もあちこちに集団で置いてあった。フロアはかなり広くて、広い部屋や狭い部屋の大きさに合わせた家具やインテリア用品、照明、システムキッチン、浴室用品、雑貨その他諸々諸々が展示してある。家具やインテリアの傾向も都会的なのありカントリー調ありアンティーク調あり。デザインもなかなか素敵じゃないですか。しかし、そう思って近づいてみるとなんか違う。戸棚を開けてみると戸板が妙に薄かったり、蝶番がいかにもすぐ外れそうだったり、木材の仕上げがいまいちだったり。遠目に見ると何度も「おっ」と思うけど、近づいてみるとあれ〜?てな感じ。確かに安いけど、実際品物を見るとなるほどそれなりなのだな...と分かるような。デザインはいいなあ、と思うけどねー。でも同じデザイン同じ大きさでしっかりした造りだったらきっとこの何倍もするだろうな。
そんな感じで、ずーっと見て回った数々の商品は「確かに安い、しかしものはそれなりだ」という基本姿勢(違)を見事なまでに貫いているので、見た目に惹かれて「おっ」とよく見るとうーむ今一つ...安さに引かれて「あっ」と手に取ってからふと冷静に「しかし自分は本当にこれが必要なのか」と自問した後元の場所に戻す、という繰返し。消耗品を安く沢山買いたい場合とか(ティーライトキャンドル100個とか。自分は幾ら何でも100個はいらないけど)、今の場所に定住するつもりはないけどとりあえずインテリアを整えたい、安い方がいいけどあんまりだっさいのはヤダーという人とか、子供がまだ小さいのでそこそこ使えて汚したり傷つけたりしてもそんなに惜しくない家具が欲しい、という人には便利に使える店かも。ファブリック類は結構色や柄が綺麗なのがあるかな。いまだに布団&枕カヴァーを買えずにいるので、ひとセット買ってみてもいいかも。ちょっと生地がぺなぺなだけど2,900円だし。まあ少し考えましょう。そんなこんなで一通り展示フロアを見て回った時点で手にしていたのは、窓ガラス掃除用スクィージー一つ。今まで見た中で一番安かったので。しかしこれを清算したあとレジの向こう側にあるスウェーデンの食料品売場で鰊の酢漬けを発見、購入。はっきり言ってここの売場を一番熱心に見たような。というわけで、かつて「IKEAとは何ぞや」を皆で教えてくれた先生とクラスメイトの説明はなるほど的を射ていたのだ、と今更納得した日であったことよ。 や、楽しいですよ。それなりに。行ってみれば分かります。
ちなみに、先に書いた友人のお父さんがよーし今週末に皆でどこかに行くか!と言ったとして「IKEA」と「英仏海峡の向こうのカフェーで一服」が候補に挙がったとしたら十数年前当時も今も後者を選んだであろうと思われます。「国境を越えてお茶しに行く」って憧れませんか。
そもそも初めてIKEAという名前を聞いたのは、まだ学生の頃留学先の英国で、自分以外は全員フィンランドとかノルウェイとかルーマニアとかドイツとか欧州各国の生徒だらけのクラスの授業中、指導の先生が何かの例えとして「ちょうどIKEAみたいな感じね」と言った時だった。何を例えたのか今となっては全く思い出せないが、他の生徒はその一言で「どんな感じ」なのかすぐ理解した様子。何じゃいイケアって。
「あのー、IKEAって何ですか」
と言った途端先生を含むクラス全員の顔がくりっとこっちに向いて、「IKEA知らないの!?」(←10人位が一斉に) 知りません。何ですかそれ。 で、IKEAも知らない後進国ニッポンのかわいそーな人間に皆が寄ってたかって説明してくれたところによると、IKEAとは「家具や生活雑貨を廉価で販売する大型店で、質はともかく安いのと一度入ると全部の売場を巡るような造りになっているのとで、特に何か買うつもりはなくても気がつくと一つくらいは手にして出てくるような店」らしかった。「家具や...廉価で販売」辺りまでは魅力的に聞こえるけど、その後の表現になんか微妙なものを感じるような。楽しいところなんですか。「とにかく大きいものから小さいものまで色々あるから時間潰しには良い」一度は行ってみるべき店ですか。「行った事がないなら経験してみるといいかも」なんか勧め方に熱意が感じられないのは気のせいですか。「(先生)一度行ってみれば分かるわよ」一同うんうん頷く。
これは一度行ってみないと分からんのだな、とは理解したが、その後英国内や欧州の他の街を訪ねても一向にIKEAに行き当たった事がない。広告などは見たと思うが実際「おおこれがIKEAか、よし入ってみよう」という情況は皆無。皆知ってる店なのにどこにもないとはどういう事だ。しかし最初に聞いた説明があんな↑だったので自分でも気にはなるもののどうも「ぜひ行きたい!」という気分にもなれない。友人達に聞いてもいいけど、最初に聞いた説明が(略)なので「えーわざわざIKEAに行ってみたいの?物好きー」とか言われたりして。...と、まあ実際はそんなにしょっちゅうIKEAIKEA思っていたわけではないので、たまに何かの切っ掛けで思い出して「そう言えば結局まだ行ってないな」という程度だが。一度ロンドンでお世話になっていた友人のお父さんにちらっと話したら「IKEAに行ってみたい?じゃあそのうち週末にでも行ってみるか」と言ってくれたような記憶もおぼろげにあるが、「そのうち天気のいい週末の午後にフランスまで行ってお茶でもしてくるか」というゆるーい約束と同様現在まで実行される機会のないままになっている。
で、その後月日は流れて十有余年、IKEAを知らなかった国ニッポン(もしかして自分が知らなかっただけかも知れないが)にも遂に2店がオープンしたのだな、と巷の噂を聞いたり日本サイトを覗いたりしていたこの頃、とうとう本日IKEAデビューですよ。前置きが長かったですが。
青に黄色のIKEAバスは、専用シャトルバスなので無料。素晴らしい。15分程でIKEAに到着。中に入ると右手に楽しそうな場所が...と思ったらこれはキッズ・ルーム。買物の間飽きちゃいそうな小さい子供を預かってくれるのだな。エスカレータで上るといきなり緑色のヘビ君縫いぐるみが山積みに。どうもヘビとカエル(王冠を冠っていて口の中にはハエ(?)の縫い取りが。ちょっとイヤ。)と真っ赤なハートから手が生えている縫いぐるみがシンボル?か何からしく、その後もあちこちに集団で置いてあった。フロアはかなり広くて、広い部屋や狭い部屋の大きさに合わせた家具やインテリア用品、照明、システムキッチン、浴室用品、雑貨その他諸々諸々が展示してある。家具やインテリアの傾向も都会的なのありカントリー調ありアンティーク調あり。デザインもなかなか素敵じゃないですか。しかし、そう思って近づいてみるとなんか違う。戸棚を開けてみると戸板が妙に薄かったり、蝶番がいかにもすぐ外れそうだったり、木材の仕上げがいまいちだったり。遠目に見ると何度も「おっ」と思うけど、近づいてみるとあれ〜?てな感じ。確かに安いけど、実際品物を見るとなるほどそれなりなのだな...と分かるような。デザインはいいなあ、と思うけどねー。でも同じデザイン同じ大きさでしっかりした造りだったらきっとこの何倍もするだろうな。
そんな感じで、ずーっと見て回った数々の商品は「確かに安い、しかしものはそれなりだ」という基本姿勢(違)を見事なまでに貫いているので、見た目に惹かれて「おっ」とよく見るとうーむ今一つ...安さに引かれて「あっ」と手に取ってからふと冷静に「しかし自分は本当にこれが必要なのか」と自問した後元の場所に戻す、という繰返し。消耗品を安く沢山買いたい場合とか(ティーライトキャンドル100個とか。自分は幾ら何でも100個はいらないけど)、今の場所に定住するつもりはないけどとりあえずインテリアを整えたい、安い方がいいけどあんまりだっさいのはヤダーという人とか、子供がまだ小さいのでそこそこ使えて汚したり傷つけたりしてもそんなに惜しくない家具が欲しい、という人には便利に使える店かも。ファブリック類は結構色や柄が綺麗なのがあるかな。いまだに布団&枕カヴァーを買えずにいるので、ひとセット買ってみてもいいかも。ちょっと生地がぺなぺなだけど2,900円だし。まあ少し考えましょう。そんなこんなで一通り展示フロアを見て回った時点で手にしていたのは、窓ガラス掃除用スクィージー一つ。今まで見た中で一番安かったので。しかしこれを清算したあとレジの向こう側にあるスウェーデンの食料品売場で鰊の酢漬けを発見、購入。はっきり言ってここの売場を一番熱心に見たような。というわけで、かつて「IKEAとは何ぞや」を皆で教えてくれた先生とクラスメイトの説明はなるほど的を射ていたのだ、と今更納得した日であったことよ。 や、楽しいですよ。それなりに。行ってみれば分かります。
![]() | 本日の収穫、スクィージー79円、鰊の酢漬け3つで590円、計669円也。酢漬けはディル風味2瓶、ブラックカラント風味1瓶。どうやって食べようかちょっと楽しみ。 |
ちなみに、先に書いた友人のお父さんがよーし今週末に皆でどこかに行くか!と言ったとして「IKEA」と「英仏海峡の向こうのカフェーで一服」が候補に挙がったとしたら十数年前当時も今も後者を選んだであろうと思われます。「国境を越えてお茶しに行く」って憧れませんか。
![]() | 友人のご実家から届いたというホタテ&カズノコをお裾分けして頂いてしまった。ホタテは半分を冷凍して、半分を早速夕食に。にんにくのみじん切りをオリーヴ油で炒めてホタテ、ホウレンソウ、白ワインで蒸し煮、塩胡椒して最後にサワークリーム&牛乳少々。ホタテは大きくて身が厚くて大変おいしゅうございました。カズノコもぷりぷりで美味。正月が二度来たかのようです。北の大地(海か)に乾杯。ご馳走様です>Nさん。 |
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