シクラメンのひみつ2007/03/16 23:55

仕事中だったけど午前中に歯医者の予約が入っていたので(本当はこの日には既に仕事はひと段落しているはず、と予約したのにまたぞろ例のSOHO通信社の原稿が遅れまくったわけですよ。)、帰り道につい途中の商店街で昼のお弁当を買ってしまった。ごくごくふつーの鶏そぼろ弁当だけど何だかそぼろがおいしゅうございました。いつも行く豆腐屋さんと同じ仲見世商店街の入口にある、えーと大判焼?屋さんでお握りとかお弁当とか手作り団子なんかも売っていて、お握りか何かは買ったことがあるけどお弁当は初めて。おばさんがてきぱき明るくていい感じです。


昨日の記事の訂正。「シクラメンのかほり」の作詞が阿久悠とかてけとーなことを書きましたが、さっき夕食を食べながらたまたま見ていたTVショッピング番組(70年代頃の日本のフォーク音楽全集のCDセット。他に何も見る番組がなかったので...)でたまたま小椋佳ヴァージョンが流れたので「う、しまった」と思いました...そう言えばそうだったかも...というわけで作詞作曲は小椋佳さんでした。

で、確認するために今検索してみて驚いたこと。わたし自身「シクラメンのかほり」が流行っていた当時...だかその後しばらくしてだか、とにかく実際にシクラメンを目の前にした時に当然(?)いい香りを期待してくんくんしてみたら、   かほらないじゃないか。なんでだ。    とがっかりしたのだが、今になってその謎が解けた。

Wikipedia 『シクラメン』

>> シクラメンは品種改良の過程で香りが失われたが、布施明の歌『シクラメンのかほり』(小椋佳作詞・作曲)がヒットしたことによって要望されるようになり、2001年(平成13年)に埼玉県農林総合研究センター園芸支所が原種と掛け合わせることによって香りを持った栽培種を開発することに成功した。

...そうなんですか。恐るべしヒット曲の力。   ていうか、2001年に成功?曲のヒットが1975年だそうなので、26年後の成功...お疲れ様です、埼玉県農林総合研究センター園芸支所の皆さん。どうでもいいけど長い。いや埼玉県農林総合研究センター園芸支所の皆さんは26年間をひたすら香るシクラメン研究に費やしたんだから(そればっかりでもないと思うが)センターの名前くらいで文句言ってちゃ罰が当たるってもんです。とにかく埼玉県農林総合研究センター園芸支所の皆さんのご尽力のお陰で現在は香るシクラメンが存在するらしい。しかし小椋さん、当時のシクラメンに香りがなかったとするとなぜ「シクラメンのかほり」という題名をつけたのか。原種のシクラメンには香るものもあるらしいので、小椋さんの念頭にあったのは野性のシクラメンだったのか。     と思ったら、その答えもあっさり発見

奥様の名前が  か ほ り さ ん      んもう、愛妻家(はぁと)

なぁるほど。題名が「シクラメンのかほり」な割には(「かほり」が「香り」だとすると)花の香りに言及している歌詞はほとんどなかったのでこれもちょっと不思議に思っていたのだが、もともと奥様の名前だったなら納得がいく。それはそれとして、上にリンクした頁によると現在は「うすべにのかほり」という(香りのある)シクラメンの品種があるらしいので、これは間違いなく埼玉県農林(以下略)の皆さんの努力の結果誕生して曲の歌詞にちなんでつけられた名前なのであろう。ということは、小椋さんの奥様は大ヒットとなった曲の題名にご自分の名前が入っていた上に、曲のヒットから26年かかって今度はご自分の名前がついたシクラメンが誕生したことに。小椋さんはこのシクラメンを奥様に贈られたのかどうか。何にしてもいい話じゃないですか。

しかし、埼玉県(略)の皆さんは「シクラメンのかほり」のかほり≠香りだったことはご存じなのだろうか、とちょっと気になったり。  知らない方がいいかも。