誕生日ディナー ― 2009/11/04 23:58
月曜はまたもや友人Sのお宅に行っておりました。彼の誕生日だったので「皆を呼んで気楽な夕食を作るからおいで」と呼んで頂いたです。翌日が休日というのもあったと思うけど...けど、大方が勤め人のメンバーの中にあってわたしだけが家で働く人間だったので、月曜日中ひたすら仕事>夕方から出かける>午前様で帰宅してもう少し仕事>数時間寝てまた朝から晩まで仕事、というなかなかハードなスケジュールになっておりましたよ。翻訳の納め先の会社は祝日は休みだけど、一旦原稿が入ってしまえば翻訳者と校正者はとにかくたったか訳してたったかチェックして後は客先に納めるばかりにせねばならないわけです。そのかわり米国から記事が入ってくる当日が(日本の)祝日だと、それが客先から送られてくるのも休日明けになるけども。本国の記事が何だか分からん理由で延々遅れてるとまだ来ないのか?今日も来ないのか??と出かけるのもままならず待機状態だったりするし。振り回されるわたしたち。まあうちの場合一回分の仕事量がそう多くない(長くて丸三日強籠りきりになる程度?)ので、一カ月間ほとんど午前様とかいう会社勤めの人なんかに比べたらもう全然大変じゃないですが。
とか何とか言いつつ、誕生日ディナーは大変おいし楽しゅうございました。メンバーは総勢10人。友達多いです>S。でもほとんどの人は既にわたしも顔見知りなのでくつろぎ率100%。メニューは魚のクリームスープ(鱈と鮭、カレー風味。コリアンダーが効いてておいしかった)とトマトソースのペンネ(アンチョビとケイパー入り)。始まったのが遅かったため(やはりお勤めの人は皆8時過ぎてからぼちぼち集まってきたので)パスタの時間には自分的に時間切れになってしまい、ごめん帰らないと〜、と言ったらSが大きな密封容器にお持ち帰りパックを作ってくれた。お母さんですか。うふふまだあったかい!とかにまにましながら(怪しい人)電車で帰り、帰宅後もう一度軽く温めて冷蔵庫にあったパルミジャーノ・レッジャーノの塊を削って掛け、仕事しながら頂いたらこれがまたおいしかった。ソースを時間を掛けて煮込んであるので旨味が凝縮されて大層いいお味。残りは翌日(昨日)のお昼に頂きました。ありがとうありがとうS。Sだって普通に会社に行って、特に今忙しい時期なのにね。
ちなみに、映画やドラマなんかにも最近は出てそうだけど、日本の場合誕生日と言うと本人はそれこそお誕生席に座って皆がお祝いしてケーキも用意してくれてプレゼントをくれる、という感じなのに対して、欧米の場合は本人が一番忙しい。友人達を招待するのもディナーを用意するのも本人なのが普通だと思う。ごく親しい友人しか誘わない(と思う)ので、今回のSの場合のように肩肘張らない和気あいあいの雰囲気なのが大半だと思うけど、『ブリジット・ジョーンズの日記』なんかでは確か正装(少なくともブリジット本人はドレスか何か着てたような)+ばりばり本格的なディナー+気合いの入りまくったデザートを計画していたような。映画は観てないけど原作は確かそんなだった。プレゼントも別に「あげなければならない」ってものではないようで、つまりは本人:皆が自分の誕生日に一緒においしいもの食べてくれたら嬉しいな!友人:おめでとー!!て感じでわやわややるのが正解らしい。まあ、(ブリジットはともかく)やたら張り切っちゃう人で招待状なんかも出しちゃう&誕生日ディナーを楽しみにしてて下さいませね!なんて場合は、呼ばれる方もプレゼントあげないと気まずいかもね。
...上の↑を書いて思い出したが、そういえば自分にも一度だけありました、やたら張り切った誕生日パーティのお誘いに困った経験。英国に語学留学していた際、同じ英語コースとは言ってもクラスも違うし寮の場所も離れてるし一対一ではほとんど話もしたことのない女の子からいきなり「○○日の土曜日はぜひ私のお誕生パーティに来てね!」とやたらファンシー(封筒入り&飾り文字で「正しい英文手紙の書き方」みたいな文体の)な招待状を頂いて???となった。正直苦手な人だったので、まだ時間があったのを幸いその間にちょっとしたプレゼントだけ買って、ファンシーちゃん(仮名)のお誕生パーティの週末はあいにくロンドンの友人のところに行く約束になってるから(しょっちゅう行ってたので嘘ではない)出られないけどごめんね!と、出席した友人(本当は彼女もあまり行きたがっていなかった。一人逃げてスマヌ)にプレゼントとカードを託した。後で友人から、ファンシーちゃんはわたしのプレゼントを大層喜んでくれたと聞いて(確かその後本人からも直接お礼を言われたような)ちょっと罪悪感。...実はそのプレゼント、密かな皮肉が込められたものだったので。いやものとしては単純に綺麗だし、普通に仲のいい友人になら何の他意もなく純粋にプレゼントしたかも知れないものなんだけど。何をどういう意味でプレゼントしたかは、書くと「うわー性格悪!」と思われそうなので内緒です。何にしても、記念日はやはり気心の知れた人たちと気さくに過ごすのがいいよねと思います。ええ。
話が逸れたが、Sのマンションに行った日は結構雨が(風も?)凄かったものの、家を出る頃には収まって見事な月が出ていた。それに騙されて「明日は晴れだしもう雨は降らないな!」と傘を置いて出たら、S宅の最寄り駅についた途端雨風ですよ。14階のSの部屋に着くとますます凄いことに。S宅で飲み物を頂きつつ皆と(この時点でわたしを入れて6人)色々話していたら、バルコニーにある買ったばかりらしい鉢植えが「椿か山茶花か」という話になった。Sは「椿(camelia)だよ」と言っていたのでそうかと思っていたら、友人のYさんは「えっあれは山茶花だよ」という。既に暗くなっていたし、何しろ雨風がすごいことになっているので部屋からは今一つはっきり確認できない。ので、気になったわたしがバルコニーに出て確認してみることにした...ら、こんなこと↓に。非日本人が多かったのであめこみ調にしてみました。字がアルファベットなだけで全然そう見えませんか。
とか何とか言いつつ、誕生日ディナーは大変おいし楽しゅうございました。メンバーは総勢10人。友達多いです>S。でもほとんどの人は既にわたしも顔見知りなのでくつろぎ率100%。メニューは魚のクリームスープ(鱈と鮭、カレー風味。コリアンダーが効いてておいしかった)とトマトソースのペンネ(アンチョビとケイパー入り)。始まったのが遅かったため(やはりお勤めの人は皆8時過ぎてからぼちぼち集まってきたので)パスタの時間には自分的に時間切れになってしまい、ごめん帰らないと〜、と言ったらSが大きな密封容器にお持ち帰りパックを作ってくれた。お母さんですか。うふふまだあったかい!とかにまにましながら(怪しい人)電車で帰り、帰宅後もう一度軽く温めて冷蔵庫にあったパルミジャーノ・レッジャーノの塊を削って掛け、仕事しながら頂いたらこれがまたおいしかった。ソースを時間を掛けて煮込んであるので旨味が凝縮されて大層いいお味。残りは翌日(昨日)のお昼に頂きました。ありがとうありがとうS。Sだって普通に会社に行って、特に今忙しい時期なのにね。
ちなみに、映画やドラマなんかにも最近は出てそうだけど、日本の場合誕生日と言うと本人はそれこそお誕生席に座って皆がお祝いしてケーキも用意してくれてプレゼントをくれる、という感じなのに対して、欧米の場合は本人が一番忙しい。友人達を招待するのもディナーを用意するのも本人なのが普通だと思う。ごく親しい友人しか誘わない(と思う)ので、今回のSの場合のように肩肘張らない和気あいあいの雰囲気なのが大半だと思うけど、『ブリジット・ジョーンズの日記』なんかでは確か正装(少なくともブリジット本人はドレスか何か着てたような)+ばりばり本格的なディナー+気合いの入りまくったデザートを計画していたような。映画は観てないけど原作は確かそんなだった。プレゼントも別に「あげなければならない」ってものではないようで、つまりは本人:皆が自分の誕生日に一緒においしいもの食べてくれたら嬉しいな!友人:おめでとー!!て感じでわやわややるのが正解らしい。まあ、(ブリジットはともかく)やたら張り切っちゃう人で招待状なんかも出しちゃう&誕生日ディナーを楽しみにしてて下さいませね!なんて場合は、呼ばれる方もプレゼントあげないと気まずいかもね。
...上の↑を書いて思い出したが、そういえば自分にも一度だけありました、やたら張り切った誕生日パーティのお誘いに困った経験。英国に語学留学していた際、同じ英語コースとは言ってもクラスも違うし寮の場所も離れてるし一対一ではほとんど話もしたことのない女の子からいきなり「○○日の土曜日はぜひ私のお誕生パーティに来てね!」とやたらファンシー(封筒入り&飾り文字で「正しい英文手紙の書き方」みたいな文体の)な招待状を頂いて???となった。正直苦手な人だったので、まだ時間があったのを幸いその間にちょっとしたプレゼントだけ買って、ファンシーちゃん(仮名)のお誕生パーティの週末はあいにくロンドンの友人のところに行く約束になってるから(しょっちゅう行ってたので嘘ではない)出られないけどごめんね!と、出席した友人(本当は彼女もあまり行きたがっていなかった。一人逃げてスマヌ)にプレゼントとカードを託した。後で友人から、ファンシーちゃんはわたしのプレゼントを大層喜んでくれたと聞いて(確かその後本人からも直接お礼を言われたような)ちょっと罪悪感。...実はそのプレゼント、密かな皮肉が込められたものだったので。いやものとしては単純に綺麗だし、普通に仲のいい友人になら何の他意もなく純粋にプレゼントしたかも知れないものなんだけど。何をどういう意味でプレゼントしたかは、書くと「うわー性格悪!」と思われそうなので内緒です。何にしても、記念日はやはり気心の知れた人たちと気さくに過ごすのがいいよねと思います。ええ。
話が逸れたが、Sのマンションに行った日は結構雨が(風も?)凄かったものの、家を出る頃には収まって見事な月が出ていた。それに騙されて「明日は晴れだしもう雨は降らないな!」と傘を置いて出たら、S宅の最寄り駅についた途端雨風ですよ。14階のSの部屋に着くとますます凄いことに。S宅で飲み物を頂きつつ皆と(この時点でわたしを入れて6人)色々話していたら、バルコニーにある買ったばかりらしい鉢植えが「椿か山茶花か」という話になった。Sは「椿(camelia)だよ」と言っていたのでそうかと思っていたら、友人のYさんは「えっあれは山茶花だよ」という。既に暗くなっていたし、何しろ雨風がすごいことになっているので部屋からは今一つはっきり確認できない。ので、気になったわたしがバルコニーに出て確認してみることにした...ら、こんなこと↓に。非日本人が多かったのであめこみ調にしてみました。字がアルファベットなだけで全然そう見えませんか。
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まだ蕾だったので、それを確認しようと手を伸ばした瞬間にぐおーと凄い風が来ましてね。思わず椿(?)を掴んだら一緒に煽られて吹っ飛ぶかと思いました。背の高いものはSが先に紐か何かで手すりに固定しておいたようなので、倒れはしなかったんだろうけど。最初に着いた頃に部屋の中から隣の椰子の木がびゅーびゅー吹かれるのを見て「なんかその前で台風中継でもしたくなるような図だね」とか話していたのだが、この↑瞬間の自分は期せずしてまさにそんな状態だったらしく、部屋の中で見守っていた皆は大受けしていたらしい。雨はそれほどでもなかったけどとにかく始終風にぶわぶわ煽られるわ髪ももっさもさになるわでかなり動揺して部屋に逃げ帰ったが、鉢植えは見た感じ椿のようだったけど花が開いていないのでいまいち分からなかった。早い時間にYさんが見た時は開いていて山茶花のように見えたらしいので、夜になったのと雨風のせいで閉じたのかな。 ちなみに、バルコニーのサッシを開けて中に入るとき、もさもさになった髪を手ぐしでわさっと直したのだが、しばらく後に遅れてきたメンバーに「さっきりあん(仮名)が凄いことになってた」と先着組が説明した際(orz)、その場にいたMさんに「いや、でもあんなに吹っ飛ばされて凄いことになってた髪が『ふ〜』と部屋に入ってきた瞬間何もなかったように元に戻ったのも驚いた」と言われた。ストレートなので確かに直しやすいかも知れないけど、Mさんの隣にいたCさん(ウェールズ人)がその「一瞬で元通り」の様子を見て「Amazing!」と叫んだそうな。なんか漫画みたいな人ですかわたし。 結局帰る頃には雨もほとんど止み、地元に着いても濡れずに帰宅できたのでよかったけど、何だったんでしょうかあの嵐状態。 ...そして、帰宅してSのお弁当を開け、食べる前に写真!と思った瞬間カメラをS宅に忘れてきたことに気付きました。スープとか何枚か写真を撮ったんですが。数日中にカメラを取りに行くので戻ってきたら写真を挙げます... |
写真復活 ― 2009/11/06 23:58
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新宿に用があった帰り足に友人Sのところに寄って先日忘れたカメラを取ってきたので、遅蒔きながら月曜のディナーの写真。お持ち帰りパックにして貰ったトマトソースパスタは撮れなかったので魚のスープだけですが。おいしくてパンで拭って跡形もなく綺麗に頂きました。 |
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皆は食事の前から着々とワインを消費していたのだが、独りアルコールがダメで水とかお茶を飲んでいたわたしのために、Sと同居の友人Kさんが玄米緑茶を冷たくして入れてくれた。食前酒のようで綺麗だったので記念写真。グラスも繊細なカットのボヘミアン・グラスで、下戸だったお陰でちょっと特別扱い気分。えへ。テーブルの上には大小の蝋燭が灯されていい雰囲気でした。 手土産に前日焼いたチョコレートローフ・ケーキを持っていったので、パスタの後にそのケーキとSが元々用意していたケーキを皆で食べたらしい。メインさえ皆と一緒に食べる時間がなかった自分はケーキも食べずに帰ってきたのだが、食べられなかったこと自体は別にいいとして、普段使わない紙のケーキ型を使って焼いたので今一つちゃんと焼けたか自信がなくてびくびくしていた。ら、今日聞いたところどうやら大丈夫だったようで一安心。...いや、生地がゆる過ぎたのかオーヴンの中でケーキ型の隅から水分(バター?と牛乳の水分??)がしたしたこぼれ始めた時はかなり動揺しましたよ。おいしかったと言って貰ったのでよかったけど、次はやっぱり金属の焼き型を使おうかな。 |
じゅー ― 2009/11/08 23:56
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えー、土曜日はまたS宅でばーべきゅーを...バルコニーでのごはんはそろそろ寒くてできなくなるんじゃないかい、てことで一応今年最後のBBQです。なんていうかもういっぱいおいしかったです。ちょっと食べ過ぎたことを帰宅してから悟りました。写真は食べ始めて暫くして隣で写真を撮っていた誰かに釣られて自分も撮ったものなので、既に食器が汚れてしまって失礼。ラムもチキンも茸とパプリカのくし焼きもとても幸せでした。最後に子持ちししゃもが出てきたのは吃驚したけどおいしく頂きました。 |
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S宅のバルコニーから鑑賞した夕日。天気は良かったけど空が霞んでいて富士山が見えないね、と言っていたら、夕日のお陰で富士山の位置が分かった。下半分が山の稜線に沿って切れてるのが分かるでしょうか。 |
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ちょっと明るさに差が出過ぎてますが。見る見るうちに沈んでしもうた。 デザートにピノ(アイスクリームね)のアソートメントが出て皆大喜び。久し振りに食べたけどやっぱり最初の一個を食べると止まらなくなりますねピノ。 |
Sの友人Cさん(英国出身)がSの誕生祝いに送ったという「厳選イイ曲CD」をBGMにしていたら、中にブライアン・フェリーの「I'm In The Mood For Love」が入っていた(いい選曲だ...)ところからブライアン好きなの?この曲いいよね!いやーんブライアンてばあたしの永遠の一番なの〜(←誰だ)、とか盛り上がり、更にWさん(ハワイ出身)がブライアンてロキシー・ミュージックだよね!「More Than This」は最高だよね!とiPhoneでPVを流し始め、何か発光してる(ハレーションを起こしてるみたいな)ピンクのジャケットでふねふね踊るブライアンを見ながらブライアンカッコイー!!と3人で更に盛り上がり、そこから今度はオペラの話になり、Sの影響で最近クラシックを聴き始めたCさんがこの歌手とこの歌手がイイ!と言えばクラシックに詳しいらしいWさん(誰々(作曲家)のナントカカントカ協奏曲第何番何長調ナンタラカンタラとかすらすら言えちゃう)がこれもイイよ!と勧め、わたしも最近またClassic FMを聴いていて昔はそんなに好きって程でもなかった曲も気になり始めたりしていたところなので、あっヘンデル好き好き!今度この人のCD探してみる!と音楽話に花が咲いて楽しかった。ブライアン・フェリーの話ができる人が同じ場に2人もいるとは嬉しいです。ちなみにWさんはわたしより年上、Cさんは下。どんな世代でもいいものはいいよねうんうん(言わせといて下さい)。今度フェリーおじさんのCD持っていこう。
そんな話をしている傍で、酔っぱらって潰れていたのはホスト役のSでした。実は今日も個人的にSと友人Kさんに用事を頼んでいたのでちょっと会ったのだが、見事に二日酔いくんになっておられた。「今日は゛家から出な゛い方がい゛い゛かほ゛ー(雰囲気で超訳しています)」と言いつつ出てきてくれたSありがとう。ドイツ人とは言えお酒は程々に。Kさんもありがとうありがとう。
Classic goes pop ― 2009/11/13 23:27
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実家から食用菊が送られてきたので、味噌汁とかサラダとかに入れて楽しんだ。実家の近所の人で食用菊を栽培して人が結構多いのです。でも皆特に沢山食べるわけではなく大半がそのまま枯れていく。...だったら食用じゃなくて普通の観賞用として栽培してもいいんじゃないかと思うけど。しかしうちの母のような自分が何も作っていない人間が「勿体無い!」と言うと「じゃあ幾らでも持ってって!」と気前良く頂くのでひいては娘が得をするわけです。ありがとうご近所の人。 |
最近、以前もしばらく聴いていたClassic FM(オランダの)をBGMにしている。日本に限らずクラシックで人気のある曲/作曲家はどの国でもそんなに違わないようで、器楽曲からオペラ、古典から近現代まで満遍なく流してくれるので結構楽しい。映画音楽は正直なくてもいいよと思う(聴きたければ映画音楽専門のラジオ局も沢山あるし)けど、マーラーとかプロコフィエフとかあたりのものでちょっと耳馴染みのない曲だと一瞬「映画のサウンドトラック?」と思うようなのもあるし、どの辺りまでがいわゆるクラシック音楽かというのも人によって多分認識が違うだろうから、広い範囲のリスナー向けのFM曲だと映画音楽が入ってくるのも仕方ないのかな。英国のClassic FMなんてもっと映画音楽の比率が多いし。英国のは公開中の人気映画関係のサウンドトラックがやたらと多いのがいい加減鬱陶しくて聴くのを止めたんだけども。リスナーからのリクエストを多く取り入れているらしいのである程度は仕方ないだろうけど、酷い時は同じサウンドトラックが毎時間流れたりとかしてそこそこ好きな曲でもさすがにうんざりしたり。クラシック局を聴いてる時はクラシックが聴きたいんだってば。
で、そのオランダのClassic FM、今日は何だか選曲が変だぞ、と思ったら「Classic FM Goes Pop」とか銘打って一日「ポップスになったクラシック」特集らしい。普段かかるはずのないプロコル・ハルム(「青い影(A Whiter Shade Of pale)」>バッハの「G線上のアリア(Aria In G)」ね)なんか流れるから何事かと思った。大体ポップ/ロック曲>元になったクラシック曲の順で流している模様。お陰で毎回どちらかを聴く度に「どう考えても元はこっち(ピアノ)だよね...」と思っていたエリック・カルメンの「All By Myself」とラフマニノフのピアノ協奏曲第2番第2楽章がやっぱり関係あったことがはっきり分かりました。いやあそこまで同じで「関係ありません」とか言うわきゃないと思うけど。ラフマニノフとかショパンはメロディアスでドラマチックな曲が多いのでポップスにもなりやすそうかも。と言ってたら今バリー・マニロウの「Could It Be Magic」が。...そうか、これってショパンの前奏曲(ハ短調)だったのか。両方知ってるのに気付かなかったよ...その他にも続けて流されると「あれ?そうかここのメロディってこの曲が元なんだ!?」というのも結構あったり。どちらの曲も知っていてもアレンジが違うととんと気付かないって結構ありませんか。わたしだけですか。
でも「All By Myself」のポップス版にエリックじゃなくてセリーヌ・ディオンのヴァージョンが流れたのは違うだろうと思った。いやセリーヌも好きだけどやっぱりこの曲はエリックでしょう。それにしてもバリー・マニロウはやっぱりいいなぁ。この人はどこかで一曲聴く度に「やっぱりCD買おうかな」と思う。思うけど未だに一枚も買っていない。何度か実際に店頭で買い掛けたこともあるんだけど、ベスト盤だけでも色々あって迷うんだな。でもいいなぁバリー。何と言ってもあの声ですよ。声と言えば、妙に聞き覚えある声だなぁ、黒人女性だと思うけど、と思ったのがアストル・ピアソラの「Libertango」を元にしたグレイス・ジョーンズの曲と知ってちょっとびっくり。道理でなんか怖い声だと思ったよ(個人的なグレイスのイメージが「なんか怖い」なので)。ていうか続けて聴いてもリズムが同じだけじゃないの?(「原曲」の方で流れたのは日本のCMに使われたヨー・ヨー・マ版のだけど)と思ったけど一応「Libertango」をモティーフにしているらしい。オランダ語の説明だったのでヨクワカランけど何となくそんなことを言っていたと思う。
とか書いてたら今度はスティングの「Russians」が流れてます。プロコフィエフの曲を一部使っているとか これかい!(今プロコフィエフ流れ中) や、確かに同じ旋律だけど今まで気にしてませんでした。ちなみに組曲「キージェ中尉」作品60の『ロマンス』のリフレイン部分。両方の曲を知らない人でも聞いたら「同じじゃん」と思うだろうと。考えてみたらプロコフィエフはそれこそロシア人だし、何で今まで考えなかったんだろう。いや、アレンジが違うと(以下略)。
ファルコの「Rock Me Amadeus」なんかも流れましたよ。これは別に元のクラシック音楽があるわけじゃないけど、曲そのものがモーツァルトのことを歌ってるからでしょうな。懐かしいよ懐かしいよファルコ。でも考えてみるとファルコ自身も幼少から類稀な才能を見せていた人だというし、モーツァルトもファルコも若くしてお亡くなりになっていて(今ちょっと確認してみたらモーツァルト35歳、ファルコ41歳だそうな)、皮肉と言うか何と言うか。
そして現在フレディ・マーキュリーとモンセラット・カバリエの「Barcelona」が流れたところ。バルセロナ・オリンピックのテーマ曲になったあれですな。丁度この間友人SのところでCさんWさんとこのモンセラット・カバリエの75歳の時のビデオというのを観て、とてもその年齢とは思えない声にびっくりしたのだが、オリンピック当時と比べても格段に堂々としたお姿におなりだったのと歌っている間最初から最後まで背後のピアノにがっちりくっついていた(「寄り掛かっている」とかいう風ではなく、ピアノを離したら死ぬんですか?てくらいとにかくがちっと力一杯掴まってる感じ。声を出すのに全身に力が入るのかも)ため皆で「いや、これはちょっと!」とか言いつつ観ていたので、ちょっとその姿を思い出して「♪バールセローナー」で思わず笑ってしまった。最近の気分的にはもっとクラシック曲が聴きたいんだけど、まあ一日くらいならこういう企画も面白いかな。明日は普通のClassic FMに戻ってくれるといいんですが。
Spanish Caravan ― 2009/11/14 23:50
数日振りに買い物に出たら、世間はすっかりクリスマスになっていた。あらびっくり。
昨日書いたClassic FMの「Classic FM Goes Pop」特集、どうやら一日だけだったようで今日は普通に戻っていた。こういう企画もたまには楽しいのは確かだけど、ポップ音楽の方はクラシックに比べてもほとんどが馴染みのある曲なので新しい曲が流れる度に「えっこれもクラシックが原曲なの?」と次の曲(原曲)が流れるまでなんか妙に一所懸命聴いてしまい、気になって仕方ないですよ。実際は全てがそのパターンではなくて、ガゼボの「I Like Chopin」とか単に「ショパン」て名前が出てきただけだろうって曲なんかも取り上げてたけども。でも夜中結構遅くまで聴いていたら、昨日書いたラフマニノフの協奏曲>「All By Myself」がまた取り上げられ、今度はセリーヌではなくエリック・カルメンが流れたのでなんか笑ってしまった。時々DJが交代するのでそれぞれが自分の好きな組み合わせで取り上げたってことなのかも知れないけど、逆に言うとそれだけ「All By Myself」の原曲がラフマニノフというのは良く知られているということなのかな。
ちょっとびっくりしたのは、イサーク・アルベニスの『スペイン組曲』の第1番「Asturias」をThe Doorsが取り上げていたというもの。「Spanish Caravan」という曲で、原曲のメインの旋律をエレキギターとオルガン(ハモンド・オルガンですかね)で繰り返しているのだが、全然知らなかったよー。アルベニスの『スペイン組曲』は去年友人が参加しているグループのコンサート(ピアノと声楽)を聞きに行った際にとても印象に残って、演奏されていた方に教えて頂いてお勧めのアリシア・デ・ラローチャ演奏のCDを買い、少し前まで聴いていたClassical Guitar on Sky.fmでもギター演奏ヴァージョンがしょっちゅう流れるのでますます好きになり、特に「Asturias」はお気に入りなのだった。ちなみにこんな↓曲です。演奏者によってかなり解釈がまちまちみたいですが。
→ Isaac Albeniz "Suite Espanora" No.1 'Asturias' by Edgardo Roffe (YouTube)
で、ギターだとこんな↓感じ。ジョン・ウィリアムスあたりが一番スタンダードっぽい感じだけど、個人的にはもう少し個性的と言うか「スペインだなあ」と思う演奏が好きなので、アンドレス・セゴビアのもご一緒に。
→ Isaac Albeniz "Asturias" by John Williams (YouTube)
→ Isaac Albeniz "Asturias" by Andres Segovia (YouTube)
で、The DoorsのSpanish Caravan。
→ The Doors "Spanish Caravan" (YouTube)
アルベニスをハモンド・オルガンで弾くといきなりサイケデリックな世界が拡がると言うことを初めて知りました。何か虹色の残像がわやわやしてそうな。や、音楽って面白いですね。
今日のGoogleの検索頁のdoodleはなかなか綺麗ですな。しかしとうとうニュースまでdoodleにするようになったんだろか。担当の人大忙し。
昨日書いたClassic FMの「Classic FM Goes Pop」特集、どうやら一日だけだったようで今日は普通に戻っていた。こういう企画もたまには楽しいのは確かだけど、ポップ音楽の方はクラシックに比べてもほとんどが馴染みのある曲なので新しい曲が流れる度に「えっこれもクラシックが原曲なの?」と次の曲(原曲)が流れるまでなんか妙に一所懸命聴いてしまい、気になって仕方ないですよ。実際は全てがそのパターンではなくて、ガゼボの「I Like Chopin」とか単に「ショパン」て名前が出てきただけだろうって曲なんかも取り上げてたけども。でも夜中結構遅くまで聴いていたら、昨日書いたラフマニノフの協奏曲>「All By Myself」がまた取り上げられ、今度はセリーヌではなくエリック・カルメンが流れたのでなんか笑ってしまった。時々DJが交代するのでそれぞれが自分の好きな組み合わせで取り上げたってことなのかも知れないけど、逆に言うとそれだけ「All By Myself」の原曲がラフマニノフというのは良く知られているということなのかな。
ちょっとびっくりしたのは、イサーク・アルベニスの『スペイン組曲』の第1番「Asturias」をThe Doorsが取り上げていたというもの。「Spanish Caravan」という曲で、原曲のメインの旋律をエレキギターとオルガン(ハモンド・オルガンですかね)で繰り返しているのだが、全然知らなかったよー。アルベニスの『スペイン組曲』は去年友人が参加しているグループのコンサート(ピアノと声楽)を聞きに行った際にとても印象に残って、演奏されていた方に教えて頂いてお勧めのアリシア・デ・ラローチャ演奏のCDを買い、少し前まで聴いていたClassical Guitar on Sky.fmでもギター演奏ヴァージョンがしょっちゅう流れるのでますます好きになり、特に「Asturias」はお気に入りなのだった。ちなみにこんな↓曲です。演奏者によってかなり解釈がまちまちみたいですが。
→ Isaac Albeniz "Suite Espanora" No.1 'Asturias' by Edgardo Roffe (YouTube)
で、ギターだとこんな↓感じ。ジョン・ウィリアムスあたりが一番スタンダードっぽい感じだけど、個人的にはもう少し個性的と言うか「スペインだなあ」と思う演奏が好きなので、アンドレス・セゴビアのもご一緒に。
→ Isaac Albeniz "Asturias" by John Williams (YouTube)
→ Isaac Albeniz "Asturias" by Andres Segovia (YouTube)
で、The DoorsのSpanish Caravan。
→ The Doors "Spanish Caravan" (YouTube)
アルベニスをハモンド・オルガンで弾くといきなりサイケデリックな世界が拡がると言うことを初めて知りました。何か虹色の残像がわやわやしてそうな。や、音楽って面白いですね。
今日のGoogleの検索頁のdoodleはなかなか綺麗ですな。しかしとうとうニュースまでdoodleにするようになったんだろか。担当の人大忙し。
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