というわけで ― 2004/08/17 22:27
東京に戻って参りました。と言っても日曜の夕方には戻ってたわけですが。
なかなかに慌ただしかった今回の帰省だったが、向こうも暑いと聞いていたにも関わらずちょうどわたしが戻った頃から朝晩は涼しくなり始めたらしく、入り盆(14日)当日は朝からかなりな勢いの雨が降ったり止んだり、その夜はえらく涼しくなったなと思ったら翌日はとんでもなく気温が下がった。暑いのが苦手なわたしとしては嬉しいが、ちょっと下がり過ぎである。とは言え昼過ぎの列車で東京に向かったのでまた徐々に暑くなるのだろうなと覚悟...していたら、戻ってきても涼しくてびっくり。まあこちらはまた暑さが戻っては来たようだが、それでもこれを境に少しずつしのぎやすくなってくれるだろうか。なって欲しい。なって。
帰省中にアテネ・オリンピックが開会したが、開会式はまさに入り盆の早朝2:40からの放送だった。オリンピックの放送自体もう何年もろくに見ていなかったが、今回は開催地に興味があることと開会式の演出がちょっと面白そうだったので、生放送の時間に観てみたくなった。しかし田舎のお盆は色々準備があるわけで、前日の夕食後にあれやこれややっているとじきに12時近くなる。朝は早いので少しは寝ておこうかなとアラームをセットして、はっと目覚めると3時少し前(←アラームがどこかずれていたらしい)。慌てて一階に降りてTVをつけると真っ赤なケンタウロスが矢を放つところだった。最初から観られなかったのは残念だったが、本物の水を張ったスタジアムの上で古代の彫刻をかたどったオブジェが割れて中から次々と別の彫刻が出てきたり、古代から現代に至る歴史を壁画のように鮮やかな色を纏った実際の人間で表現したりという演出が壮観で面白かった。ギリシャだけあってオリンポスの神々に扮した人達も出てきたが、戦争や権力の移り変わりが主な歴史絵巻の上空にゼウスやアテナではなく愛を司る神であるエロスが常にいて、折に触れて下の人間とコミュニケーションを図るのも演出者の意図と言うかメッセージなのだろうなと思えて興味深かった。壮大なオープニングの後の各国の選手入場の音楽がいきなりクラブ系(?)で「DJナントカ」がノリノリでミキシングしてたりするところがまた欧州ぽくてユニーク。でもあれだけ長い入場行進なので、いつまででも延々続けられる(ように聞こえる)あの手の音楽は実はちょうどいいのかも。
で、うわーアフリカ各国のユニフォームはさすがに鮮やかだーとかこの国一体どこだー(失礼)とかこの人達開会式からリラックスし過ぎ!とか一人突っ込みつつ観ているうちに夜も白々と明け始め、前日夜に東京を出た弟到着(←仕事が終わった後都内で友達とラーメン食べてからオートバイで高速を走ってきたらしい)。しかしまだ行進は続く。そんなこんなしているうちに5時過ぎになり、両親も次々起床。それでも行進まだまだ続行中。そ、そろそろ準備した方がいいかな...とややそわそわし始めた頃やっと最後のギリシャになったが、... ギリシャ選手多過ぎである。いくら開催国でも総勢724人は余りに多くないか。ギリシャ選手だけでトラック一周してるぞ。とか何とか言ってるうちにいつの間にか家族はちゃんと着替えて準備を整えているではないか。まだ顔もろくに洗っていなかったので慌てて身支度を整える。入り盆の早朝の墓参りは「盆の間家に帰ってくる先祖の皆さんをお迎えに行く」ということになっているためかどこの家も結構きちんとした身なりで、女性は皆しっかりメイクアップ済なのだ。盆と正月くらいしか帰らない(自分もそうだが)あんな人やこんな人に久し振りに会う可能性も高いので、少なくとも「寝起きです」的格好でふらふら行くのはまずいのだった。
結局入場行進の最後まで見届けられず、家を出る前に見たときは既に選手団は揃った後でビョークが歌っていたが(彼女はアイスランド出身なのでちょっと驚いたがあまり出演する人の国籍にはこだわらなかったのだろうか)、伝統行事(?)優先で観賞断念。帰宅して朝食を済ませた後も午前中は親戚の接待で終わったので(各家の家長が地元の寺で住職さんの有難いお説教を聞いた後親戚の家を回る=お茶を飲み歩く=家長以外の家族は接待専門)、その後の再放送も観られずに終わってしまった。まあオリンピックの開会式などを見たのも本当に久し振りだったし、楽しかったのでよしということで。あとは閉会式かな。 え、何か変ですか。
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