お疲れ根比べその2 ― 2005/04/20 23:15
昨日決定した新ローマ法王、正式に任命されるのはこの日曜日らしいが、11世紀以来のドイツ人法王ということで地元ドイツではかなりの驚きとともに受け止められている模様。ドイツの友人にメイルしたところ、彼女もやはり驚きつつも単純にドイツ人として嬉しいという気持ちも大きいようだ。特に世界大戦で重い歴史を背負っているドイツ人にとっては、その国民がローマ・カトリック教会の最高峰の地位に選ばれたということには特別な感慨もあるのかも知れない。友人はカトリックでも、厳密に言えば積極的なクリスチャンというわけでもないが、欧州における法王庁の役割や位置付けは日本に比べて確実に大きいし、その発言力も絶大なわけだから、普段からニュースなどでも教会の動向は頻繁に伝えられていると思う。
BBCの記事などを見ると、新法王のベネディクトXIV世は故ヨハネ・パウロII世の側近で「恐ろしいほどの」経歴を持った断固とした性格の人物とあるが、他方では控え目でシャイな性質と評する親しい人もあるらしい。大学の教授でもあって既に40冊以上の本を書いているというから知性派なのは確かだろう。友人はTVで昔のインタビューなどを見たそうで、聡明さが非常に印象的だったと書いていた。
しかし一つ気になるのだが、新法王は現在78歳。...うーむ、これってどうなのだろう。まあ年齢に関わりなく適任の人を選んだということなのだろうが、実際問題としてどれくらい法王として任期を務められるのか、というかローマ・カトリック教会の代表として山積されている問題に取組み解決していくだけの時間的余裕があるのかどうか。前法王が26年という長い任期の中で様々な足跡を残しただけに、他人事ながら多少心配になったりするのだった。何にせよ法王庁としてはこれまでの保守路線を踏襲する意図ははっきりしているようで、教会の改革を望む人々には残念な人選だったようだ。
ちなみに前法王がまだ存命時に法王庁サイトを見ていて知ったのだが、ヨハネ・パウロII世の前任のヨハネ・パウロI世は何とたったの1カ月しか在任していない。その前任のパウロVI世が1978年8月初めに死去したのを受けて開かれたコンクラーベで同月26日に選任され、翌月9月3日に教皇職の開始となる式典を開い...たと思ったらその月の28日にお亡くなりになっている。ヨハネ・パウロII世が法王に選出されたのが10月の16日だから、わずか2カ月の間にコンクラーベが2回開かれたことになる。当時は自分自身はまだ子供だったのでこんな状況は全く知らなかったのだが、ヨハネ・パウロII世が就任した時はずいぶん大きなニュースになった気がする。ポーランド人の法王と言うことで大きく報道されたのだと思っていたが、もしかするとこの短期間の交替劇があったために通常よりも更に盛り上げて報道されたのかも。それにしても一体何があったんですかヨハネ・パウロI世さん。
さらにちなみに、この法王としての名前は本人が自ら選んでつけられるというのを今回初めて知った。新法王は前法王の側近で親友でもあったということでヨハネ・パウロIII世という名前を選ぶ可能性もあったらしいが、『祝福された』という意味を持つベネディクトを選んだのだそうな。これと同じ名前の法王は一時大戦中に在任したベネディクトXV世がいるので、その次ということでXVI世になるわけだ。ともあれ、しばらくは英国を含めた欧州では新法王関連ニュースがトップに流れる日々が続きそうだ。
BBCの記事などを見ると、新法王のベネディクトXIV世は故ヨハネ・パウロII世の側近で「恐ろしいほどの」経歴を持った断固とした性格の人物とあるが、他方では控え目でシャイな性質と評する親しい人もあるらしい。大学の教授でもあって既に40冊以上の本を書いているというから知性派なのは確かだろう。友人はTVで昔のインタビューなどを見たそうで、聡明さが非常に印象的だったと書いていた。
しかし一つ気になるのだが、新法王は現在78歳。...うーむ、これってどうなのだろう。まあ年齢に関わりなく適任の人を選んだということなのだろうが、実際問題としてどれくらい法王として任期を務められるのか、というかローマ・カトリック教会の代表として山積されている問題に取組み解決していくだけの時間的余裕があるのかどうか。前法王が26年という長い任期の中で様々な足跡を残しただけに、他人事ながら多少心配になったりするのだった。何にせよ法王庁としてはこれまでの保守路線を踏襲する意図ははっきりしているようで、教会の改革を望む人々には残念な人選だったようだ。
ちなみに前法王がまだ存命時に法王庁サイトを見ていて知ったのだが、ヨハネ・パウロII世の前任のヨハネ・パウロI世は何とたったの1カ月しか在任していない。その前任のパウロVI世が1978年8月初めに死去したのを受けて開かれたコンクラーベで同月26日に選任され、翌月9月3日に教皇職の開始となる式典を開い...たと思ったらその月の28日にお亡くなりになっている。ヨハネ・パウロII世が法王に選出されたのが10月の16日だから、わずか2カ月の間にコンクラーベが2回開かれたことになる。当時は自分自身はまだ子供だったのでこんな状況は全く知らなかったのだが、ヨハネ・パウロII世が就任した時はずいぶん大きなニュースになった気がする。ポーランド人の法王と言うことで大きく報道されたのだと思っていたが、もしかするとこの短期間の交替劇があったために通常よりも更に盛り上げて報道されたのかも。それにしても一体何があったんですかヨハネ・パウロI世さん。
さらにちなみに、この法王としての名前は本人が自ら選んでつけられるというのを今回初めて知った。新法王は前法王の側近で親友でもあったということでヨハネ・パウロIII世という名前を選ぶ可能性もあったらしいが、『祝福された』という意味を持つベネディクトを選んだのだそうな。これと同じ名前の法王は一時大戦中に在任したベネディクトXV世がいるので、その次ということでXVI世になるわけだ。ともあれ、しばらくは英国を含めた欧州では新法王関連ニュースがトップに流れる日々が続きそうだ。
ヴァティカンとは何の関係もない玉葱。しゃきしゃきしてておいしそう。玉葱って5,6個入りを買うと大抵一つくらいは中から腐ってたりしませんか。それともわたしの消費するのが遅いだけですか。皮を剥いてみると根っこが下に伸びずに皮の中に入っちゃってるのもやな感じ。 | ![]() |
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