今年の冬はちょっと違う2006/01/07 23:21

人様より確実に外に出る機会が少ない身で言うのも何ですが、東京は今日はまた一段と寒うございました。いや、まあ今日は夕方買物に出たけども、実際のところ室内にいた方が寒く感じることは結構あるわけで、特に一日ずーーーーーーっと机の前に座っていると不活発この上ないので、暖房をつけていてもけっっこう寒い。大体エアコンの暖房って、最初はあらあったかい〜と思ってもしばらくするとなんか風だけ出てるみたいでかえって寒く感じることってないですか。うちだけですか。寒さには結構強いつもりだがとにかく動かないと血の巡りが悪くなるというか、昼間でも何だか非常にすーすーするわけですよ。仕方ないので色々熱い飲物を作るのだが、仕事中はできるだけ手間のかからないものがいいので大抵お茶になる。しかし空気は乾燥しているので結構ごんごん飲んでしまうし、何にしても暖かいうちに飲んでしまいたいし、なくなるとまた欲しくなるので次々入れて次々飲む。これを何日もやっているとなんか『love actually』のコリン・ファースの三流ミステリ作家のような気分に。うちは机の上にずらーっと並んだマグカップ片付けてくれるかわゆいお手伝いさんはいませんが。

そんなさぶいマンションの冬だが、年末からちょっと変化が。キャトル・セゾンでずっと欲しかったドレッシング・ガウンを買ったですよ。本当は前からいいなーと思っていたフリースのガウンにしようと思っていたのだが、クリスマス前に店員さんに聞いてみたら欲しい色が既に売れてしまっていたため、別の素材のものにしたのだった。でもこちらもクリスマス頃に結構売れたらしく、買いに行った時(確か29日とか30日とかその辺り)は欲しい色は現品のみになっていた。実はこちらはフリースに比べて素材がかなり高級で、値段ももちろん倍以上。たまたま以前人から貰って「いざという時のために」と大事にしまっておいた商品券を使うなら今!いざ!ってことで使わせて頂きました。それでも足りない分払わなければならなかったが、 丸々払うのだったら多分諦めたと思うのでありがとう商品券をくれた人。

で、早速その日から着てみたのだが、これがいいんですよ奥さん。「暖かい」というよりは「寒くない」。大変軽いのにこれ一枚羽織っただけで急に寒くなくなる。それに柔らかくて着心地がいいので何となく優雅な気分になるですよ。朝これ着たままコーヒー入れてパン焼いてもごもごしたりしてると、何かポアロさん気分?...いやしかし色が思いっきり茶色なのでポアロよりはヘイスティングスかも(←何となく茶色はお洒落な色ではない気がする)。加えて一つ思い掛けなかったのは、何だかこのガウン非常にいい匂いが。何かこう、着ているだけでキャトルセゾンのお店にいるような気分に...あそうか、これが出ているすぐ側にポプリとかフレグランス・キャンドルの棚があったっけ。お香を焚きしめたとかそういう効果に近いですか。一度洗ったら落ちちゃうだろうけど(手洗い可)。そんなわけで年末に(自分としては)どーんと奮発してしまったがしただけのことはあった、と昼間も服の上に着て生活する毎日。

ちなみにガウンを買おうかどうしようか決めかねて色々聞いた店員さんとよし買うぞ!と決めて行った日に応対してくれた店員さんが同じだったため、しっかり憶えられてしまった模様。小柄でかわゆくて感じのいい店員さんなので嬉しいのだが、普段はしょっちゅう寄る割に蝋燭一個とかちみちみした買物しかしないのが分かってしまうかも。

買い置きしてあったスウィートコーンの缶詰がホールではなくクリームだったのが判明した(間違えた...)ので、これを開けてコーンスープというかシチューというかにしてみた。考えてみたらクリーム状の缶詰コーンって買ったことがなかったが、開けたらどろっとしてるのかと思っていたのにゼリーのごとく固まっててちょっとびっくりしました。

高慢か自尊心か2006/01/08 23:22

昨日あたりに民放TVでCMを見て知ったのだが、ジェイン・オースティン(Jane Austen)の"Pride and Prejudice"の映画版がもうじき公開になるらしい。あ、14日からじゃほんとにすぐですね。情報遅すぎですか。オースティンは好きなので結構気になるのだが、えーとエリザベスが...キーラ・ナイトレイですか。ふーん。まあ映画にする場合特に華がないとってのもあるんだろうけども、何と言うか旬な人ですね。ダーシーはマシュー・マクファディン?多分知らないなあ。あ、BBCのSpooksに出てたですか。まあ実際見てみないとなんとも言えないけども、個人的にはBBCの'95年のTVドラマがお気に入りなのでどうしても比べてしまう。ちょうど昨日の記事で触れたコリン・ファース(Colin Firth)がMr.ダーシーで、本国では毎週放送時間になると女性は老いも若きもTVの前に釘付けだったとか、水浸しダーシーに卒倒者続出とか(ちょっと嘘)色々聞いた憶えが。エリザベス役のジェニファー・アール(Jennifer Ehle)もキーラ・ナイトレイのようないわゆる美人じゃないけどいい感じだった。日本ではNHKで3夜連続くらいでまとめて放送しましたな。

...しかし上にリンクした(日本版の)公式サイトをざっと見て思ったのですが。しばらく前に『春の雪』のサイトを見た時も書いたけど、最近は映画の情報サイトに事細かに物語の内容を書くのが普通なのだろうか。原作読んでない人もここを見て予習すれば大丈夫!とかそういうことですか。それにしたってほとんどクライマックスまで全部書いて大体結末も予想できそうなくらい細かく書いてあるんですが。こういうのっていわゆる「粗筋」で興味を掻き立てて後は劇場でどうぞ!てのが普通じゃないんですか。て言うか単純にここまで書いちゃったら実際観た時新鮮味がないじゃないすか。それともう一つ気になったのが、TVCMでは(一回しか見てないのでうろ覚えだけど)「真実の愛と知らずにすれ違う、二人...」とか何とかえりゃーろまんちっくな雰囲気だったんですが...いや、うん確かにろまんちっくだけど。ラヴ・ストーリー...と言えばそうなんだけど。なんだけど何となく今一つ違和感が。実際映画そのものがどういうスタンスで作られているかはまた別かも知れないけどね。まあやっぱり「観てみないことには分からない」てことですか。近くの映画館で上映するかな...

あ、あともう一つ。どうして『プライドと偏見』なのだろう。一番よく使われる『高慢と偏見』じゃダメなのだろうか。事情をよく知っているわけではないが、原作のある映画を日本で公開する場合原作小説の邦訳を(複数出ている場合)どこの出版社のものを元にするか、というのもあるようなので(よく映画の最後に「日本語版は○○社から発売されています」とかCMがあったり)、そういう関係もあるのかも知れないけど。確か『自尊心と偏見』という題にしてる出版社もあったような記憶があるし、実際個人的にはprideを「高慢」と訳してしまうのも今一つしっくり来ないなあ、と以前から思ってはいたけども、だからと言って『プライドと偏見』てのもなんかこう消化不良みたいで座りが悪いような。だからって別のオースティン作品"Sense and Sensibility"の映画の邦題のように何だっけ、『ある晴れた朝に(「日に」だったかな)』とかぜんっぜんどーでもいいような題名だとなんじゃそらと思うし、そもそもPride and PrejudiceもSense and Sensibilityも物語の内容を表している一方で単純に題名として韻を踏んだ憶えやすいものになっているというのもあるわけで、これはもう日本語で同じような語感にうまく置き換えるというのは無理だろうから、訳する人も悩むところだろうとは思うけども。


去年の冬もそうだったが、この冬も水道代が...と思いつつついつい夜寝る前にバスソルト入れてお風呂してしまう毎日。いやー一回やるとやめられないですよ。元々電気毛布とか電気シーツとか使ってるうちの田舎のようなところは別として、布団て最初入る時はしばらく冷たいし、かといって電気毛布使うほど寒くはないし。バスソルトでぬくぬく状態で布団に入ると非常にちょうどよく就寝できます。冷え性の人などにもかなりいいのではないかと。

アプリコット&オレンジ酢を5倍くらいの水で割って熱々にして飲むのが最近お気に入りの寝る前の一杯。そういえば子供の頃は毎晩りんご酢を一杯飲んでいた記憶が。そのせいかどうか知らないが昔から体は柔らかいです。軟体動物と呼ばれてました。

えび。2006/01/11 23:23

既に先週の話なのだが、どうしても言及せずにはいられない凄い映画を観てしまった。例によって深夜というか早朝というかふとTVをつけたら放送中だったのだが、これがね、もうね。あれですよ。えび。えびがボクシングするですよ。誰とするかってそりゃ人間とするわけなので、当然巨大えびなわけですよ。...何じゃこら。どうやら英国ものらしく、もちろんコメディなのだが、モンティ・パイソンのようなナンセンスものというわけではなく、『ウェイクアップ!ネッド』みたいに普通の人々のとんでもない行動にすかーんと爆笑というほどでもなく、展開としては割とリアルな中で「ば、ばっかばかしー ...うぷぷ」と(・〜・`)←こんな顔になっちゃうようなタイプ。邦題は『えびボクサー』。そのまんまですが。いや、しかしこれって映画として公開されたわけだよね?...大丈夫なのか(いや色んな意味で)?と観終わった後で何だか気になって調べてみたところ、何と日本の公式サイトがあることが判明。びっくり。

しかも2003年の日本公開当時結構な話題になっていた(?)らしい。さらに大ヒット(??)に伴い甲殻類ディナーパーティやらえび釣り大会やら(←これは食べるのではなく持ち帰って大切に飼育するらしい)関連グッズ販売やら何だか訳分からんほど盛り上がっている。...知らなかったですよこんな映画が公開になってたとは。全然関係ないけど公開初日が自分の誕生日だ。サイトは2003年当時のままのようだが、掲示板は現在も稼働中の模様。トップ頁>「予告編」でこれまた何じゃこらな予告編が見られる。...劇場に観に行ったら特製えびふりゃーが貰えたのか!うわーなぜ当時知らなかったんだ!!(←結構本気で悔しい)ちなみに原題は『Crust』。パイとかパンの外側のぱりっとしたところもクラストと言うけども、この場合えびの固い殻のことですな。映画の中の巨大えびはMr.Cと呼ばれておりました。見所は何つーてもこのMr.Cのえび歩きと目にも止まらぬ強烈パンチなわけだが(そうなのか)、おやじ好きとしては主役(なのだろうか)のケヴィン・マクナリー(Kevin McNally)のどっから見てもおやじなところがたまらんと言っておきましょうか。

個人的には『グラディエイター』(映画じゃなくてマッチョな兄さん姉さんが抱き枕みたいなので殴り合うTV番組の方ね)の更に悪趣味低予算バージョンみたいなセットで出演者が「わ〜〜〜」「うわ〜〜〜〜」と逃げまどう場面がなんかこの上もなく間抜けてて好きです。ITV『This Morning』(朝の情報番組)のオープニング画面の背景になっている海っぽいCGを見てMr.Cがホームシックになるというのも何か笑えました。というか少なくとも2003年の段階では昔と変わってなかったのだなThis Morningのオープニング。多分今も変わってないんだろうな。ドラマやアニメやゲームやニュース番組まで、一年ごととか季節ごととかにしょっちゅうオープニングやら「テーマ曲」やらを次々変える国に住んでいると、何年ぶりに見ても「おーこの番組!このテーマ音楽!」と思える英国のTVが無性に懐かしゅうございます。


お茶のマグカップをキーボードの横に置いて作業していたら、手が引っ掛かって中身をキーボードの上にこぼしてしまった。初めてやってしまった。がーん。たまたまフレーバーティか何かで他に何も入っていなかったのでまだよかったかも。コーヒーとかミルクティとかで牛乳が入っていたらちょっと嫌なことになっていたであろうよ。

キーボードを傾けたり裏返したりしてティッシュで中に入ったお茶を拭き取り、その後さっきまで打っていたテキスト画面を見たらこんな↓暗号が(電源入れたままやってました...)。 っqx2xzっq ++++++++++++++++++.-------------------6t   *

先日までまだお正月の残りで食べつないでました。鴨スモークときのこ類とほうれん草の温サラダに、そうだ胡桃が合うのではなかろうか、とまだたくさん残っているフランス産製菓用胡桃をすり潰したのとブルーベリー酢を混ぜたソースを和えてみた。ソースが凄い色になるけど(上からかけると凄いことになるので下に敷いてある)これはなかなかおいしい鴨。いや、かも。

ふと気づけば2006/01/12 23:25

新年も10日を過ぎてますね。食べるとこでちょこっと贅沢したのと初めて初詣見物(自分は行ってないけど)をした他はいつものごとく家にこもってPCに向かう毎日を送っていたのでほとんど実感がないわけですが、その間にも優しい皆さんから綺麗な年賀状をたんと頂きました。嬉しい嬉しい。すっかりメイルに頼っている自分が言うのも非常に矛盾してますがやっぱり紙のカードが届くのは一際嬉しいものでございます。ありがとうございます。年頭からメイルが遅れたり何かで不義理をしておりますが改めて今年もよろしくお願いいたします。


で、引き続き基本的に家にこもって作業に勤しんでいるわけだが、作業中は大体ずっとネットラジオにつないでいる。作業の内容によっては聴きながらのときもあるが、打っている文章が固い内容とか論理的な文章とかより集中する必要がある時は音を消している。音を消してまでラジオにつなぐ意味ってないのでは、と言われるかも知れないが、翻訳作業中はずっとネット辞書と検索エンジン画面を開いているので常にオンラインにいたい一方、普通にしているとブラウザ?だか接続ツール?だかが勝手にちょこちょこ回線を切断してくれるので、辞書や検索画面に打ち込んで検索すると再び回線が繋がるのに一瞬間がある。この「一瞬」が作業中は何十回とあるので、いちいちつなぎ直してると結構うっとうしいわけですよ。というわけでラジオでずっとつなぎっ放しにしているわけです。で、時々一息つく時は音量を上げて聴いてみたり。

ここ最近はほとんど例のカナル・フィエスタ・ラジオをつけっ放しなので、この間の全米年間ヒット番組に愕然としたように英語圏のヒット曲にはとんと疎くなってしまった。が、スペインだって英米のいわゆるメジャーな人たちの情報は入ってくるわけなので、大物とか人気歌手なんかの新曲は地元ヒットの合間にちょこちょこ流れる(国内ヒットに重点を置いている局だからこの程度なわけで、他の大半のスペインのラジオ局はもっとがんがん英米ヒットが流れてそうだけど)。

一番流れるのはやはりマドンナかな。ABBAの曲をサンプリングというのか、リズムとキーボードのリフレイン部分だけ使ってる新曲だけども...今公式サイトのトップ頁を見て知ったけど"Hung Up"って題名なのね。最近はすっかりディスコ・モードですねマドンナ。ABBAを使っていたりアルバムのタイトルからしても70-80年代のディスコ路線を意識してるのかな。"Hung Up"に関しては何か歌詞がやたら分かりやすいというかあちこちの歌から集めてきたようなというか日本人が書きそうな歌詞のような気もするけど、曲としては無難なとこでしょうか。個人的に"It's quarter to two"というところを聞いて「英国人化してるのかなマドンナ」とちょっと思ったり。「○時15分前」というのを「quarter to(つまり1時間の1/4でクウォーター=15分)」というのは普通米国人はあまり使わない表現じゃないかと思う(ここ10年くらいで変わったとかでもない限り)。ご主人も英国人だしロンドンで生活する時間が多くなってるなら自然と使うようになるのかも知れないし、あるいはわざと分かっていて歌詞に入れたのかも知れないが。どうでもいいけど上のサイトって本当に公式なのだろうか。Netscapeだからかも知れないけど表示が何だか変だし、実質的にあまりコンテンツがないような。

で、そのマドンナが使っているABBAのスペイン語バージョンメドレーも相変わらずしょっちゅう流れてます。やっぱりこれは本家が歌ってるのかなー。スペイン語圏向けに出したとかそういうものなのだろうか。それからロビー・ウィリアムス(Robbie Williams)とか(←頁がやたら重くなってます)トム・ジョーンズ(Tom Jones)の新曲(トムは"Once in My Life"のカヴァー曲)もよく流れるかな。この辺りは米国では絶対流行ってなさそうなので英国から流れてきているのであろう。後はローリング・ストーンズ(Rolling Stones)の新曲ですか。えーと今流れているのはサイトのMusic頁に載っている新譜のトラックリストからすると"Rain Fall Down"かな。いい曲です。歌詞で"when she makes some tea"て辺りがやっぱり英国人かなと。昔からのファンにすれば色々言い分はあるのかも知れないけど、もうこれぐらいになると変な力みもないし、ああストーンズだねえ、てことでやっぱりカッコいいです。そしてPhotosの中で一番カッコいいのはチャーリーだと思います(独断)。

あ!それからジェイムズ・ブラント(James Blunt)もかなりよく流れるか(今流れたので思い出した)。少し前の記事でも書いたけども、この人もなかなか気になる。今流れている"You're Beautiful"は歌詞がちょっと面白いです。同じ女性のことを歌っているはずだけどyouになったりsheになったり、かなりセンチメンタルな内容に曲調なんだけどいきなり四文字言葉が出てきたり。ふつーの若者の呟きをそのまま詩にした感じかな。ついでにサイトも何だか面白いです。Profileの頁を見ると自然界の厳しさも垣間見られたりできます。

...いや、ほんとに物凄く限られてますね自分の英米ヒット情報(書いてみて改めて認識)。まあ、何にしてもここ10年以上ヒット路線とは外れたような人ばかり聴いてるから別にいいか。

秋あたりから時々作っているタルタ・デ・サンティアーゴ。スペインのサンティアーゴ・デ・コンポステラ(Santiago de Compostella)のお菓子で現地ではどこでも売られているのだが、自分で挑戦してみるとどうも加減が難しい。ネットで検索した作り方の通りにやると真っ黒焦げの物体ができあがるのでかなり温度と焼き時間を減らさないと大変なことに。中が生焼けでも困るのである程度しっかり焼くようにはしているのだが、そうするとどうしても端の方がタルトのごとくがりがりになる。一度実家に送ったら「あの固いとこがおいしい」と母には妙なところが好評だった。でも現地で食べたのはちゃんと全体的にしっとり柔らかかったのになあ。
とか作る度に色々加減しながらやっていたのだが(作業自体はバターさえそれなりに溶ければ全部混ぜて焼くだけなので簡単)、年末に焼いたのが一つ一週間くらい冷蔵庫に入れたままになっていて、いい加減食べないと...と切ってみたら何と全体に柔らかくなってるじゃないですか。...寝かせてから食べるものだったりするんだろうか。もしかして現地で食べたタルタ、焼いてから一週間経過してたり。まさかね...いやしかし... ちなみに粉砂糖で描かれているのは現地の守護聖人サンティアーゴ(=ヤコブ)の十字架らしいです。頭と腕部分はもっと矢印みたいだったり色々バリエーションがあるようだが、脚の部分が剣のようになっているのが特徴らしい。写真の十字架は現地で買ったのを食べる前に撮った写真を元に型紙を作成したもの。

饅頭旨い2006/01/13 23:27

ちょっと久し振りに小田急の駅まで遠出(徒歩15分程度だけど)したら、小田急デパートの催し物場で「東北六県物産展」開催中だった。いや下の階をうろうろしてる時に放送してて知ったんですが。てことはうちの田舎からも来るわけだな、と行ってみた。それぞれの県の出店があちこちにばらけているのでちょっと見辛いのだが、知ってるところも知らないところも色々出店なさってますよ。なんか各店の名前と県名のところにその地方の「いらっしゃいませ」が方言で書いてあるようなのだが、うちの県は少なくともうちの田舎でも中部沿岸の親戚の家でも聞いたことのない方言が。...えーと本当に聞いたことない表現だったのですかっと忘れました。「はーらなー」とか何とかとても原型(って何の)を留めていないような表現だった。秋田の「よぐきた(よく来たね)」の方が馴染みがあるんですが。

で、会津柳津の虚空蔵尊の近くにある小池屋さんのお饅頭を買ってしまいましたよ。「試食してみらんしょ〜」とお姉さんが差し出してくれた粟(あわ)饅頭が試食販売でよくある1/4カットとかじゃなくて半分くらいだったのに釣られ...たわけじゃないが、この小池屋さんて老舗なんですよ。子供の頃から父が仕事で柳津に行くと帰りに粟饅頭と茶饅頭買ってきてくれるのが楽しみだったわけです。地元ってほど近くもないし、自分が虚空蔵さんに行ったのは十三詣りの時くらいだったと思うが、今日は自分でお饅頭が買える!しかもあったかい!買うしかないじゃないですか。


子供の頃は粟饅頭より茶饅頭の方が好きだったけど今は両方好き。昔に比べると粟より餅米の比率がかなり多くなったらしく、えらい柔らかくてもちっぽいけど(カットが大きかったのは切るのが崩れて面倒というのもあるかも)。最近は何でももちもちが好きな人が多いのと、温め直すと元通り柔らかくなるというのがあるのだろうが、昔の次の日になると粟がぽろぽろしてくるのも懐かしいんだけどな。もちもちもおいしいですけどね。茶饅頭は大体昔ながらかな。それでも嗜好の変化に合わせて少しずつ変わってるのかも知れないけど。皮がおいしいんですよね皮が。しかしお店の売り子さんとかお饅頭作ってるおじさんとか、ドラマに出てくる役者さんかと思うほど凄い会津弁だったんですが、普段もそんな話し方ですか...?おじさんなんか「...だんべ」みたいなそれ会津弁と違わなくないか、てレヴェルに達してらしたような。柳津は違うのかしら。もしや営業用?周りに並んでるおばさんたちは喜んでたし。

実は「玄米パン」売ってるところがないかな〜とふと思いついて覗きに行ったのだが、別に玄米パンがおいしい店とかがあるわけではないし、そもそもあれは田植えの季節しか作らないらしいので無理か...ちなみに「玄米パン」ってよく健康食品の店なんかに置いてあるものをご存じの方もおいでかも知れないが、あれとは全然違う。黒糖とか何かが入ったものではなくて、うっすら緑がかったくらいのうつくしい白い生地で中に粒餡が入っている、見た感じは中華まんのもっとぼてっとしたようなものなのだ。子供の頃春の一時期だけ近所の店で買えたのが大好きだったのだが、学生の頃知らずに「色が違うけど味は同じかな」と買って何度失敗したことか。明らかにものが違うのになぜ同じ名前なのかよく分からないが、おいしいんですよおいしいんですよ。どこがどうおいしいのかというのを説明するのが難しい素朴なおいしさ。数年前年末の帰省の時だったか、弟の車に便乗させてもらって田舎から戻って来た時どこかのドライブインのレジで売られていて(一個だけ残っていた。ちゃんと「玄米パン」という名前だった)飛びつくように買い、うわーこれこれこの味よ!と幸せを噛みしめたのだが(弟には分かってもらえなかった)、うちの地方だけのものでもないのかな。どこのドライブインだっけな...群馬かな。分かったところで車がないと行けないわけだけど。


昼間の翻訳作業中、思わず一人で大受けした表現。英国人が書いた原文を訳していたのだが、女性の生理についてはっきり言いたくない時の別の呼び名というのが例として幾つか載っていた中で「来た(on)」、「あれ(the curse )」、「月のもの(time of the month)」「お客さんが来てる(got a visitor)」など日本と似たようなものが結構多い中に

         「アーセナルがホームで試合中 (Arsenal's playing at home)」

ぶっはっは!何ですか何ですかそれは。英国らしいと言えばそうなのかも知れないけど、何だか分からないながら何となく分かるような気もするけど(←?)、大体アーセナルはロンドンのチームだからもしかして元々はロンドン限定の表現だったりとか?いや、でも情況的には普通あまり嬉しくない状態を指すわけだから、この表現が出て来た当時はアーセナルはホームで試合すると負けが多かったとか?とか色々考えちゃうじゃないですか。...それとも単純にチームカラーの関係だったりして。でもそうだとすると綽名が"Reds"のリヴァプールの方が...とかマンチェスター・Uだって...とか色々考えたり。そんな深く考えることでもないですか。しかし表現そのものに吹き出した後に、いきなりベンゲルさん(現監督)の顔を思い出して更に大笑いしてしまった。いやどうしてと聞かれても困るんですが。