奥様パワーin甘味カフェ2006/07/07 23:55


数日間引きこもっていたので、気分転換に例の甘味屋さんカフェにうどんを食べに行く。...いや本当は甘いもの食べに行きたいんだけど昼時だとついつい。うどんもおいしいんですよ。やたら種類が多いし。昼時と言っても2時くらいだったので、普通の(真っ当に生活している)人には昼ごはんには遅いしお茶には早いだろうから今日も空いてるかな...と思ったら大違い。大盛況ですよ奥さん。いつも自分が行く時間はほとんど誰もいない時ばかりだったので入った途端びっくりしました。もう開店して2,3年くらいにはなってるはずだから、それなりに採算は取れているのだろう...とは思ってたけどそうかこの時間なら賑わってるのか。都合良く窓際の席が一つ空いていたので待たずに座れたが、やはり比率的には中年以上のお客が多いような。90%が女性。真中の席に(多分奥様と一緒に)ちょっと途方に暮れた風情の老紳士が一人。なるほど、自分が何度か行った時って5時6時頃だったと思うので、この年代の主婦は既に夕食の支度に入っていてカフェで一杯してる暇はないってことかな。

ともあれ、窓際の席が好きなのでよかったよかった、と座ったはいいのだが、隣と言うかやや斜め後ろの席にいらっさった御婦人方3人が凄かった。最初行った時点で既に大盛り上がり状態だったのだが、何しろ切れ目がない。一人が話せば次の一人がすかさずカウンタートークを繰り出し、更に3人目が随時合いの手を入れて流れを引き締めると言いましょうか。個人的な経験で言えば、喫茶店とかレストランで友人2人とか3人とかで話していてある程度盛り上がっても、ひとしきりやり取りが続いた後ある種のまとめみたいなものがあって会話が一段落、一息入れて関連の話題または次の話題に移行、とかいうのが一般的だと思うのだが、この御婦人方の場合とにかく喋りっぱなし。その勢い止まるところを知らず。沈黙という単語を知らざるがごとし。にもかかわらず同じ話題を延々じゃなくていつの間にか話が変わっているのだが、その移行が全く間をおかず瞬間的に行われると言うか、一人目の発言の最後の単語とと二人目の発言の冒頭が重なっていると言うか。

話題はうちの姉(義理の姉?)に家事を任せておくと次々と怪しい訪問業者の口車に乗せられてリフォームやら溝掃除やらを頼んでしまって冗談じゃないとか、女房がしっかりしててこそ亭主は外で働けるのに主人は分かってない云々うちの実家の父が凄く心配りの細かい人だったけどうちの主人は正反対云々女性は父親と似た人と結婚するって言うけど似た人と結婚したつもりだったのに全然違った(←複数の発言が混在)とか、女性が多かったうちの家族では食べ物を皆で分け合うのは普通だけど男性は一人一品だけ食べて満足するからうちの主人も私と娘がケーキを分け合ったりするのが理解できない云々娘の旦那も最初は慣れなかったけど最近は自分からこれ(自分の食べているものを)食べますかとか言ってくるようになったとか、もう皆さんの家事奮闘記と亭主の不満とその他諸々が連綿と連なってわたくしの背後で家庭用回転そうめん流し器のごとく流れ続ける訳です。別に聞き耳立ててるわけじゃないけどすぐそこだしとにかく元気一杯お話になるのでいやでも耳に入る。て言うかこの店内で一番ヴォリューム高いですよ奥様方。お陰で他のお客を見渡すと連れの人などに向かって口は動いているのに全く声は聞こえない無声映画状態。唯一他に聞こえるものと言ったら店内に流れるBGMなのだが、これがまたなんかぴーぴー耳につく今っぽい音楽(よく憶えてないけどなんかぴーぴーいってた)。ああ夕方の暮れ行く窓辺でゆったりお茶とノラ・ジョーンズの時間カムバック。とか思っていたら不意に背後の御婦人方の高速そうめん流しがトーンダウン(流れてくるそうめんの量が急に少なくなったと思いねえ)。おや、とさり気なく振り向いてみたら

   帰るためにお立ち上がりになったところでした。

凄い。わたしが入る前からだったので一体いつからいらっさったのかは分からないが、今の今まで喋りに喋りに喋りまくって永遠に続くかと思われたのに話題がなくなるや否や(あるいは帰る時間が来た?)忽ち引き上げるこの行動力(?)。そうめん流し器だってスイッチ切った後少しはそうめんの残りとか溶け残った氷がたゆたうとかお腹一杯だねぇとか言いつつ残った薬味をつまんだりするんじゃなかろうか。何の話してるか分からなくなってきたけど。推測だが店に入った時も座るが早いか怒濤の勢いでフルトークが開始されたんじゃなかろうか。3人が立ち去った後には人数分の珈琲カップ。何かこう、大砲をどかんどかん打ち込まれて草一本なくなった戦場跡を見ているような気分(別にテーブルの上が雑然としてた訳じゃないです。そこは皆さんベテラン主婦ですから)。いやー...とにかく凄かった。お見事です。脱帽です。       次は夕方行こう...

関係ないけど、そうめん流し器が載っているサイトを検索していたらこんな頁を発見。こりゃ凄い。家庭用そうめん流し器は欲しいと思わないけどこれはちょっと欲しいかも。A-B間リピート機能が魅力ですな。あと「リモコン」といいながらコントローラがコードでがっちり繋がってるところとか。いや確かに繋がっててもコードが長くて遠くまで伸ばせりゃリモート操作だろうけど。  


昨日の記事で触れたW杯の若手最優秀選手(て日本語で何と言うのかよく知りませんが)、ドイツチームのルーカス・ポドルスキに決定したようですな。ははあ、下らない根回しメイル合戦を意識したFIFAの「第3の候補作戦」てとこですか(ファン投票は考慮はされるけど最終的判断はFIFAの技術審査団がするらしい)。まあロナウドには気の毒だけどこれで彼が勝ったら更にイングランドファンのロナウド叩きがエスカレートするだろうし、ポドルスキはポドルスキでそれなりに嬉しい(彼も事情は分かってるだろうから複雑なところもあるだろうけど)とは思うので、英断と言うべきでしょうか。ロナウドに全く落ち度がなかったとは言わないが、イングランドファンの反応はどう考えてもヒステリーとしか思えないので個人的にはルーニィよりロナウドに同情するなあ。一選手の抗議で審判の判断が決まると思う方がおかしいし、手を出した時点でそりゃアウトだろうと。

と、やな話題ばかりでも何なので。たまたま夕方のニュースの時間帯につけたら、イングランド - トリニダード・トバゴ戦でも主審だった日本の上川審判が3位決定戦の主審を務めることが決まったという話題が流れていた。おおう、それはよかった。ニヤリ写真が素敵な廣島さんもアシスタントを務めるそうな。上川さんのかっちょいい審判振りを見るためにも3位決定戦は観ないと。  選手は色んな意味で大変だけど。

ちょっと(比較的)こってりしたものが食べたかったので久し振りにじゃがいもグラタン。ストウブのお陰で同じ鍋で炒めて煮込んでオーヴンで焼けて楽ちん。玉葱とじゃがいもとチーズには幸せが沢山詰まっている...と思う。

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