帰省のあれこれその1 ― 2006/08/18 23:38
昨日帰京した主な理由が今日にはまた仕事のfaxが入る予定だったからなのだが、今朝になって取り次ぎ先さんから「また米国からの記事が入って来ない」と連絡。ええそうですよ例の社員は一人(と勝手に決定)SOHO通信社の記事ですよ。しかも今日中に記事が入らない場合、遅れて週末中に入ってきたとしても今度は納め先の会社(完成翻訳を納める日本の会社)の担当の人が週末から遅いお盆休みを取るらしく、週明けは火曜にならないと会社に出ないとか。結局今日は夕方になっても記事が入らなかったので、火曜日まで待機...でもこの通信社、発行日に遅れると大抵は結局次の週末にずれ込むので、来週末まで出ないんじゃないかと思うけどなー。こっちだって予定があるんだからええ加減にせんかい、と思いつつ何の責任もないのに一所懸命謝って下さる取次ぎ先さんが不憫です。しっかりせえSOHO通信社。お陰で寝直して午後までごろごろしちゃったじゃないか。←それは自分の責任。
こんなことならもう少し実家でのったりしてもよかったかも、とも思ったが、まあ人生ってこんなもの。昨日の記事にも書いたが今回はいつにも増して怒濤のスケジュールだった。行く時は最後の仕事を上げて数日余裕があったので、前回(5月の法事帰省)のようにばたばた用意してほとんど寝ないで出発とかいうことはなかったのだが、こちらで色々終わらせておきたいことなどもあったので当初予定していた12日ではなく13日帰省に変更。先月から地元で「出生地で初の個展」をやっていた叔父もその日に帰るというので一緒になるかなと思っていたら、叔父の方は逆に一日早めて12日に帰省したので一人で新潟回りで帰ることに。まあ気楽でいいか、と思いつつ出がけに荷物を入れ替えたりしていたせいで一応予定していた午前中の新幹線にぎりぎり間に合わない(日本語変ですか)時間になってしまったので、東京駅のアジアンカフェの隣にあるインフォメーションデスクで係のお姉さんに次の乗り継ぎの時間を調べてもらい(ここで聞くと感じのいいお姉さん達が親切丁寧にアドヴァイスしてくれるのです)、ふらふら時間を潰すことに。
予定通り(いや、遅れたら遅れたで東京駅で遊ぼうかとちょっと思ってたので)東京駅の書店で立ち読みしたり車内で読む本を買ったりした後新幹線へ。新幹線は2階建てだったし、乗換えの在来線も混んではいたけどずっと座れたので書店で買った「5分間ミステリ」を読みつつそれほどストレスなく(ミステリの回答が時々納得行かなかったり読者を馬鹿にしとるんか、と憤ったりするのが多少ストレスだった程度)到着。ごはんの前に取り敢えず母が茹でてくれたとうもろこしなどかじっていると、町主催(?)の歓迎会(??まあいわゆる宴会)に出ていた叔父が帰宅。一緒に宴会に出ていた近所のM氏もいらっしゃいませ。このM氏は最近まで信州の大都市で長年ばりばり働いていたのだが、すっぱり退職して(まだ多少自宅でできる仕事&月一の出張はある模様)奥さんと一緒に実家にUターンなさったのだった。叔父と大体同年代なので昔の話で盛り上がる盛り上がる。そんなこんなでこの日は昔の話で終始盛り上がりつつ(叔父がその手の話を始めるとえらい面白いので延々続く)ごはん食べて入浴して就寝。
で、次の日は朝5時起きで皆でお墓参りですよ。うちの家族にしては記録的に早く二個所の墓場に参り(うちの墓は当然一つだけど親類関係のところも線香を上げて回るので)、朝から餅つき機を回して(地元は伝統的に14日の朝はお餅)汁餅とあんこ餅を制作。早起きしたので朝の時間が結構有効に使えるが、普通は大体10時過ぎに親戚回りをする人たちの中で非常識に早く来る人もいる。そんなこんなで11時近くなったので、叔父が歩いて5分の食堂(この奥の「民族資料館」のスペースに叔父の絵を展示するスペースを作ってあった)に行く準備を始める。わたしの方はそろそろ仕事のfaxが入ってきていい時間だったのだが、来ないので一度叔父と一緒に行って展示を観てくることにする。普段は地元で出土した弥生時代の土器やら勾玉やら(わたしの子供時代に結構大きな遺跡が発掘されたので立派な火炎式土器などあり)昔の農耕具やらが後ろに並んでいる中での展示なので、何と言うかかなり独特の雰囲気の展覧会ですな。それでも何点か気に入って買ってくれた人が既にいた。まあ「義理で」買った人は特にいなかったようなのでそれはそれでよかったかも。
![]() | 「約定済」その1、題名『青い果実(花梨)』。...何か山口百恵か誰かを思い出しそうなタイトルなんですが>叔父。もともとずっと叔父が表紙の絵を提供していた地元の短歌同人誌の代表をしている人がお買い上げ。一番最近の同誌の表紙になった絵だが(隣に並んでいるのがその同人誌)、実物を観て気に入って下さったらしい。実は今回の「個展」は6月にこの同人誌が何十周年だとか何かのお祝いで叔父が招待された際、表紙になった絵の実物を何点か持って行って宴会場に飾ったところ、その場に町役場関係の人がいたせいで折角だから個展も開いてしまおうと半ばなし崩し的に決められたもので、叔父自身はあまり気が進まなかったらしい。まあその関係で頻繁に帰省する機会ができたのはよかったのかも。 |
それはともかく、展示会場でのんびりふらふらしていても一向に仕事が入って来ない(来たら母が呼びに来ることになっていた)。何だかかえって心配になって来たので取り敢えず一度帰宅...したら、ちょうど今入ってきたところだというfaxが居間の机にべらーんと(実家のfax電話は原稿が自動的にカットされず全頁繋がって出てくる)巻物のごとく広げてある。ぎゃあ。わたしと入れ違いに帰った仏参りのお客さんがそれを見て「これは古文書か」と言ったとか。それにしても遅かった理由を聞いたところ、東京が朝から停電になっていたため納め先の会社が原稿を落として来られなかったらしい。...そう言えば10時頃に仏参りに来た人が東京が大停電だってね、て言ってたな。うちの家族は朝食の時もTVをつけていなかったので全く知らなかったけど。
ともかく原稿を読み始めたが、じきに昼食。一人だと幾らでも適当に済ませられるけど家族がいるので一緒に食べねばならない。一人だと食べながらでも読めるけどそういう訳にも行かないし、食べ終わってもついてれてれお茶を飲んだりしてしまう。ようやく食事を終わって原稿に戻っても何だか眠い。激しく眠い。余りに眠いので結局2時前頃から二階の寝室で仮眠をとったら3時過ぎまで寝こけてしまい、叔父におにぎり持って行って、と言う母に起こされて差し入れを持って再び展覧会場へ。昼食の時に戻って来なかったので、大丈夫かねと言いつつ同じ建物に食堂があるしお蕎麦でも食べてるんじゃないの、と言っていたのだが、ここの蕎麦は手打ちで結構人気があるのでお盆の帰省客でごった返していてとても食べるどころではなかったらしく、やはりちょっと心配になった母が残りご飯で作った鮭入りのおにぎりを一個持って行ったら泣かんばかりに喜んだらしい。
差し入れがてらまた少し展覧会場でてれてれした後、帰宅して再び仕事。しかし何だかんだで遅々として進まないまま夕食。こりゃ今日は徹夜ですよ。今日中に最初の一回分くらいはメイルで送りたかったんだけどなー。という訳で家族が寝静まってから一人寂しく仕事。いや普段も一人で仕事だけど。結局ほんとに徹夜しちゃったですよ。15日は昼から中学時代の同級会があるんですが。てなわけで更に長くなりそうなので明日に続く。
「役定済」その2。町長さんがお買い上げ。これは以前の銀座の個展にも一度出したものだが、多少手直ししてあるらしい。なかなか渋いご趣味ですね>町長さん。叔父がいる間に地元の旧知の人たちも大分訪れたようだが、元々ほとんどの人が農業をしている/過去にしていたので、この種類はこう育てるといいんだーとかこんなふうに変型するのはナントカ菌のせいなんだーとか絵とは別の次元で盛り上がったりしたらしい。 | ![]() |
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