まだまだ時代劇 ― 2005/07/08 23:34
時代劇づいているわけでもないのだが、たまたまNHKの『御宿かわせみ』を(このシリーズは)ほぼ初めて見た。途中をちらっと見たりCMや何かで配役などは大体知っていたのだが、るい役が個人的にどうもしっくりこないので今まで見ていなかったのだった。東吾役の中村橋之助はさすがに江戸っ子弁も板についているし(基本ですね)、らいらくな性格も合っていてなかなか適役。その他の主要登場人物もうんうんよく選んだよねと思う(同心の畝源三郎役の沢村一樹が東吾の親友にしてはちょっと若過ぎる気もするけど)。東吾のお兄様が草刈正雄ですようっふっふ。...が、やっぱりるいがねえ。元々この高島礼子があまり女優として好きではないのもあるかも知れないが、目線が婀娜っぽ過ぎると言うか、どっちかと言うと『極道の女』みたいな無駄に色気と凄みのある雰囲気が漂ってるんですが。実は宿のおかみってのは仮の姿で毎晩隠し部屋で賭場を開いて女壺振りか何かなさってませんか。背中に弁天様の彫り物か何かしてませんか。時々「おきゃん」な一面を見せる...はずの場面がかなり無理があるように見えるんですが。昔真野響子が演じていたるいがいい感じだっただけに、何かこれ違うだろーとしか思えない。惜しいなあ。るいの配役さえ違えばかなり楽しめそうなんだけどなあ。
で、『水戸黄門』第30部。今日は見逃してしまったが、昨日見たら黄門様の髭が一回目より顔に馴染んでいた(見慣れたとかいうレヴェルではなく、一回目は縫いぐるみの尻尾の毛か何かをくっつけたかのようだった)。でもやっぱり顎髭がすだれみたいで妙。そういう風に剃り残すのが黄門様の趣味なのかも知れないけど。
全体的にやはりそれまでのシリーズよりもリアリティを追求しているんだろうなあという感じ。道中の仮の身分は越後のちりめん問屋じゃなくて『江戸の戯作者』になっていて、正式名称(?)は引退後も「水戸中納言光国」らしい。助さん格さんのことも黄門様は(少なくとも部外者がいない時は)「助三郎」とか呼んでいたし、二人も互いに苗字にさん付けで呼び合っていた。印篭の場面でも口上(?)を言い終わると黄門様の隣に偉そうに立ってたりせずにちゃんと脇に控えるし。お銀(このシリーズでは「おえん」になっていた)もいきなり着物をかなぐり捨ててくノ一姿になったりはせず、着物の時は着物のまま、ここ一番という時は最初から忍者姿で飛び込んでくる。その代わりに必要とあれば彼女の手下(?)らしきお茶色の忍者服を着たお嬢さん達がどこからともなく加勢に駆け付ける。旅の目的は主に学問的見聞を広げること(大日本史編纂の下準備?)らしく、当時の学校など実際にあった施設を訪れつつついでに世直しもしちゃいます的スタンスらしい。森で野宿して焚き火で焼いた川魚をはむはむしたりもしていた。学問関係の施設を訪ねるなら当時はお寺や政府関連の施設だろうし、宿泊費も心付け程度しかかからなそうだから路銀も比較的少なくて済むかも。でも一度身分を明かしちゃったらそれなりに寛大な寄付でもしないとまずいかな。
しかし、実際従来の世直し時代劇を期待している人にはやはりこれはちょっと異質だろうな。それまでのシリーズにほぼ欠かせなかったうっかり八兵衛のキャラクターがいないというのは結構大きいと思うが、リアリティを求めるなら彼の身分の人間が例え隠居でお忍びでも政府の要人と対等の口をきいているというのはあり得ない話だし、だからと言って役づくりを変えて出したらうっかり八兵衛じゃなくなるし、これは最初から出さないことにするしかないだろう(その代わりに昨日は男の子が一行に加わっていた)。旅の性質が違う以上悪代官に悪徳商人とかいう単純な定番パターンも出し辛いし、それまでの水戸黄門シリーズからこの石坂黄門が浮いていたというのは仕方ないかも。これはこれで別物として作ればよかったのに勿体ないなあ。
ちなみに一番分からないのがなぜか一行の行く先々についてくる変な忍者(お銀改めおえんさんの知り合い?29部を見てれば分かるのだろうと思うが)。...怖いんですが、顔が。薮睨みなんですが。確かこの人、最新の里見黄門シリーズでも出てたような気がするけど人気あるんだろうか。わたくしにはコロッケ(芸人さんの)にしか見えないんですが...さらにちなみにこの人に対するおえんさんの口調が「おめえ」とか「さっさと行っちまえ」とか不自然に荒いんですが、これもリアリティを追求した結果ですか。当時の忍者は女性でもこんな言葉遣いだったとか?
ロンドンの連続爆破事件に関連してやはり心配なので英国の何人かの友人にメイルを送ってみているが、彼ら自身あちこちと連絡を取るのに大わらわなのだろうな。犠牲者の方々のご冥福をお祈りします。 国の指導者の立場としては大義名分を掲げるのも必要かも知れないが、それを声高に叫ぶことでこういう事件が次々と起こる事態を招いている根本原因は何なのかが曖昧にされるのが心配。 そのとばっちりを直接受けるのは常に一般市民なんですが。今回の事でまたアラブ系の市民に対する偏見が強まらないかというのも心配。
で、『水戸黄門』第30部。今日は見逃してしまったが、昨日見たら黄門様の髭が一回目より顔に馴染んでいた(見慣れたとかいうレヴェルではなく、一回目は縫いぐるみの尻尾の毛か何かをくっつけたかのようだった)。でもやっぱり顎髭がすだれみたいで妙。そういう風に剃り残すのが黄門様の趣味なのかも知れないけど。
全体的にやはりそれまでのシリーズよりもリアリティを追求しているんだろうなあという感じ。道中の仮の身分は越後のちりめん問屋じゃなくて『江戸の戯作者』になっていて、正式名称(?)は引退後も「水戸中納言光国」らしい。助さん格さんのことも黄門様は(少なくとも部外者がいない時は)「助三郎」とか呼んでいたし、二人も互いに苗字にさん付けで呼び合っていた。印篭の場面でも口上(?)を言い終わると黄門様の隣に偉そうに立ってたりせずにちゃんと脇に控えるし。お銀(このシリーズでは「おえん」になっていた)もいきなり着物をかなぐり捨ててくノ一姿になったりはせず、着物の時は着物のまま、ここ一番という時は最初から忍者姿で飛び込んでくる。その代わりに必要とあれば彼女の手下(?)らしきお茶色の忍者服を着たお嬢さん達がどこからともなく加勢に駆け付ける。旅の目的は主に学問的見聞を広げること(大日本史編纂の下準備?)らしく、当時の学校など実際にあった施設を訪れつつついでに世直しもしちゃいます的スタンスらしい。森で野宿して焚き火で焼いた川魚をはむはむしたりもしていた。学問関係の施設を訪ねるなら当時はお寺や政府関連の施設だろうし、宿泊費も心付け程度しかかからなそうだから路銀も比較的少なくて済むかも。でも一度身分を明かしちゃったらそれなりに寛大な寄付でもしないとまずいかな。
しかし、実際従来の世直し時代劇を期待している人にはやはりこれはちょっと異質だろうな。それまでのシリーズにほぼ欠かせなかったうっかり八兵衛のキャラクターがいないというのは結構大きいと思うが、リアリティを求めるなら彼の身分の人間が例え隠居でお忍びでも政府の要人と対等の口をきいているというのはあり得ない話だし、だからと言って役づくりを変えて出したらうっかり八兵衛じゃなくなるし、これは最初から出さないことにするしかないだろう(その代わりに昨日は男の子が一行に加わっていた)。旅の性質が違う以上悪代官に悪徳商人とかいう単純な定番パターンも出し辛いし、それまでの水戸黄門シリーズからこの石坂黄門が浮いていたというのは仕方ないかも。これはこれで別物として作ればよかったのに勿体ないなあ。
ちなみに一番分からないのがなぜか一行の行く先々についてくる変な忍者(お銀改めおえんさんの知り合い?29部を見てれば分かるのだろうと思うが)。...怖いんですが、顔が。薮睨みなんですが。確かこの人、最新の里見黄門シリーズでも出てたような気がするけど人気あるんだろうか。わたくしにはコロッケ(芸人さんの)にしか見えないんですが...さらにちなみにこの人に対するおえんさんの口調が「おめえ」とか「さっさと行っちまえ」とか不自然に荒いんですが、これもリアリティを追求した結果ですか。当時の忍者は女性でもこんな言葉遣いだったとか?
![]() | 成城石井の入口付近の目玉商品コーナーにあった『塩クッキー』。一日机に向かっていると食事以外にも口寂しかったり甘いものが欲しくなったりするのだが、 甘いものを食べると何となくしょっぱいものも欲しくなったりする。これなら両方いっぺんで手っ取り早いかも♪と思ったのとこのシリーズの別のクッキーがおいしかったのとで購入。早速お茶の時間に食べてみた。 ...えらいしょっぱくないですか。甘い中にちらっと塩気が、とかいう感じかと思ってたんですが。粗塩なので時々ごろっと入ってる大粒の塩がめちゃめちゃ塩辛いんですが。と言うか甘さとしょっぱさがこの割合って、あえてまず(略)とは言わないけどかなり変な味ですよ。...しかし買ったからには消費せねばなるまい。食べる程に喉が乾きそうです。 |
ロンドンの連続爆破事件に関連してやはり心配なので英国の何人かの友人にメイルを送ってみているが、彼ら自身あちこちと連絡を取るのに大わらわなのだろうな。犠牲者の方々のご冥福をお祈りします。 国の指導者の立場としては大義名分を掲げるのも必要かも知れないが、それを声高に叫ぶことでこういう事件が次々と起こる事態を招いている根本原因は何なのかが曖昧にされるのが心配。 そのとばっちりを直接受けるのは常に一般市民なんですが。今回の事でまたアラブ系の市民に対する偏見が強まらないかというのも心配。
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