tea in the Sahara2007/10/18 23:59


先日焙烙(ほうろく)を入手。料理に胡麻を使うことが多いのだが、使う時はやはり一度炒って香りを出したい、でも「胡麻を炒るだけ」のためにフライパンとか出してくるのもちょっとごちゃごちゃして面倒だなあ(何しろ狭いもので)...と常々思っていたところ、「私の部屋」で焙烙を見てそうかこれがあればもっと手軽に胡麻を炒れるかも!焙じ茶も作れちゃうし!と気付いたのだった。最初はそれを買おうかな、と思ったのだが、よく考えたらうちの実家はお茶屋。...普通売ってるよね焙烙。あまり姿を見た憶えはないけど。と電話してみたら、「在庫があった(明らかにあまり買う人はいないらしい)」と言うので一つ送ってもらったのだった。なので「購入」ではなく「入手」。早速活用しております。ちなみに炒った胡麻を把手部分から出すというのは知りませんでした。確かに口の部分からは出しにくそうだね。



ゆうべ寝る前にメイルをチェックしたら、The Policeの公式サイトからニューズレターが入ってきた。以前にも書いたけれども別に登録しているわけではなく、スティングの公式サイトに登録しているので自動的に送られてくるのだった。"The Police Announce Japanese Tour Dates and Presales"  ...そうですか。そろそろかなと思ってたけど来ましたか。多分新年過ぎ頃だろう、とか言ってたらやはり2月。東京と大阪の2公演だそうな。...うーん、やっぱり行かないだろうなあ。とか思ったら先行発売は木曜(今日だ)、現地時間(つまり日本時間だ)正午。...何だその勤め人とか真面目に授業受けてる学生は先行予約するなと言ってるような発売日時は。他の国でも平日の日中に予約させてるんだろうか。何にしても、スティングの来日コンサートなら行くけどポリスにはやっぱり行きたい気にはなれないのでパス。80年代だったら行ってみたかったけど、現在の「再結成ポリス」は興味をそそられない。ポリスの方はリアルタイムで熱心に聴いていたわけではなくてあまり思い入れがないから、というのもあるけどねー。

...とか思ったところで、そう言えば弟はどうしたかのうと思い出す。弟は小学生の頃どっぷりポリスにはまりまくっていたツワモノである。今回の再結成ツアー発表当時は冷めたコメントをしていたが、夏に帰省した時、いつも茶の間につけっぱなしで置いてある彼のノートPCのメイルボックスにはしっかり見覚えあるニューズレターが入っていた。で、昼に実家に電話したついでに弟に替わってもらって「ポリスの日本公演発表のメイルが来てたけど、分かってる?」と聞いたら「あ、(チケット)取っちゃった」     さすが。「行くかどうか分からんけど、まあ一応取ってみた」行くだろうほぼ間違いなく。「すぐ取れた?」「すぐ取れたよ。買う人いないんじゃないの」「まさか、ぶつぶつ言いながらも結局行くって人はかなりいると思うよ」「まあ、コアなファンとかはそうかも」  他人事のように言ってるキミがコアなファンの代表だと思うが。  まあ報告楽しみにしてます。わたしはスティングのソロ活動再開まで待ちます。

そう言えば、カルロス・ヌニェスがコンサート前の「レクチャー」で、音楽の流行もファッションのように時代時代で繰返す、今も中世以前の音楽のような単純な音階で構成された曲を「新しい」と感じ始めている人達がいて、人気のある影響力を持つ人がそれを取り上げると再びそれが「カッコイイ」と認識される、という話をした時に、「例えばスティングは、最近のアルバムの中で基本的にたった1音しか使わない曲を作っている」と言っていた。参加者の男性にどの曲ですか、と質問されて、題名は思い出せないけど2,3枚前のアルバムだよ、最新のはジョン・ドウランド(or ダウランド、John Dowland)の曲集だから(ドイッチェ・グラモフォンから出した16世紀の英国作曲家の曲集"Songs from the Labyrinth")」と答えていた。その「1音だけの曲」は後で手持ちのスティングのCDで調べてみよう、と思ってまだ調べていないが、カルロスそんなに詳しいってことはスティング好きなのね、とか秘かに思ったり。自分で持っていて聴いてないとそこまで憶えてないよね。...ポリスの再結成は気になりますか>カルロス。


午後からちろっと銀座に行ってきた。山野楽器その他をふらふらした程度で何も買ったわけではなかったけれども、マリアージュ・フレール(Mariage Freres)でしっかりお茶はしてきた。実はここにこんな店があるのを知りませんでした。通ったことがないわけでもないと思うけどなー。色んな種類の茶器があって楽しい!2,3階がティールームで、膨大な種類のお茶(紅茶緑茶中国茶ルイボス茶フレーバー茶その他色々)のリストとともに「お茶ハンドブック」のような本を渡される。リストにあるお茶の更に詳しい説明も載っているけれども、お茶の歴史とかお茶にまつわる話とかお茶の活用法とかの読み物が楽しい。

で、一つ一つ種類を見ていたら軽く半時間はかかりそうなので、そうだ久し振りにアールグレイにしよう、と探したら普通の(っぽい)ものの他に「燻製茶」というのがある。店の人が持ってきてくれたサンプル缶を開けると確かに匂いが燻製。吃驚するほど燻製。でも「ちょっと意外かも知れませんがおいしいですよ」とおっしゃるのでこれを頼む。確かに燻製の匂いはするけどもこれがベルガモットの香りと不思議に合わさって、別に違和感ない。ミルクを入れてもおいしかった。でもこの場合ストレートの方が面白い組合せが際立つかも。ケーキは栗とさつまいものモンブラン。おいしゅうございました。実はあまり現金の持ち合わせがなかったので高かったらどうしようと思ったのだが、お茶はポットにたっぷりカップ2杯半分くらいあって¥945から、ケーキは1,000円だった(ケーキの方が高い)。まあちょっと贅沢な値段ではあるけど「専門店」て顔してるところにしては...こんなものじゃないかと。銀座だし。たまにゆったりするにはいいかのう、て感じの場所かと。店構えもいかにもヨーロッパの老舗のお茶屋ぽくしてあっていい感じだし内装も落着いていてくつろげるし、お店の人もそんなに畏まってなくて色々聞くと丁寧に説明してくれるし。地下には「お茶の博物館」があるらしいので、今度もっとゆっくり行ってみよう。

ところで、確認してくるのを忘れたけどあのハンドブックは販売もしているのだろうか。そのまま置いて行ってくれるのでお茶を飲みながら読めるけど、結構厚いし全部は読めなかった。「紅茶で髪をリンスすると銅色に輝く美しい髪になる」とか「東洋人は角砂糖を一個入れたお茶で肌を手入れしてきめ細かい肌を保っている」とか「紅茶で全身をパッティングすると日焼けしたような健康的な肌に見える。日焼けを綺麗に保つのにも役立つ」とか、ほ、本当ですか...?と思うような「豆知識」も載ってるけど。フランス本国で出版されたものを和訳してあるらしいが、角砂糖を入れたお茶...   べたべたにならないか。肌が。砂糖でべたつく肌を「わー手に吸い付く♪もち肌〜♪」とか言ってるわけじゃないよね。←そんな。どなたか試してみませんか。

店の一階にもまだ出ていたと思うが、上にリンクした店のサイトトップに出てくる夏のギフト用のお茶「サハラ」を見てまたポリスを思い出しちゃったじゃないですか。というわけでこの記事のタイトルが"Tea in the Sahara"なわけです。  分かり辛くてすみません。



夕方にケーキを食べて帰宅したので、夕食はご飯を炊かずに昨日のマイタケの残りとさつまいも、ブロッコリ、ピーマンなど有り合わせの野菜で温サラダのようなものに。醤油とバルサミコ酢、蜂蜜を合わせたドレッシングと焙烙で炒った胡麻をかけてみた。胡麻かけ過ぎですか。野菜は本当に適当な組合せだけどマイタケがいい匂いで食べごたえあって何となく贅沢な気分。