8月に入る前に2004/08/05 22:18


実際の誕生日から数日遅れて、英国の友人からバースデイ・カードが届いた。わたしの田舎に英語補助教員で二年間滞在していて仲良くなった友人の両親なのだが、封を切って文面を見ると「当日出そうと思ったらメイル・アドレスを無くしてしまっていたので、遅れるけど封書で出します」とのこと。どうやら一度eメイルで出そうとしたものを印刷し、下にペンで文面を書き足して送ってくれたらしい。明らかにメイルそのものの送信時間と件名が入っているので、一度送信した模様。...一体どこのアドレスに送ったんですか。ともあれ、こういう便りはやはり貰って嬉しいものだ。微妙に違う色合いの緑のパッチワークに囲まれた英国の田舎の小さな集落を高いところから薄くかかった霧(雲?)越しに撮った写真に、「湿っぽい曇り空の夏の英国から、誕生日おめでとう」の文字。...お父さんのアイディアだなこれは(←皮肉好きなアイルランド人)。

彼らは娘である友人が日本での仕事を終えた後、わたしが日本の大学を休学して英国のカレッジに留学した際には非常にお世話になったのだった。最後に会ったのは...3年前?いや5年前か。ちょうど当時お父さんとお母さんはそれまで住んでいたロンドン郊外から南部のデヴォンに家を買って引越すところで、とにかくあちこち直さなくてはならなかったため(軽く100年くらいは経っている家なので)普通に住める状態になるまでウィンザーに住んでいた息子(つまり友人の弟)のところに一時的に間借していて、そこに友人と一緒に日帰りで訪ねて行ったのだった(ウィンザー城のすぐ近くのインド料理店で皆でカレーを食べた)。その二年後に英国に行った時は、ロンドンから電車で40分くらいの友人のところには泊めてもらったがお父さんお母さんは確か夏休みの旅行中で会えなかった。

移り住んで5年経った今では、デヴォンの生活にもすっかり馴染んだ頃だろうと思う。カードの写真の村(?)が二人の住んでいる所なのかどうか分からないが、デヴォンは英国でも風光明美で知られる地方だし、こんな綺麗な所なのかも知れない。今の家の改装に時間がかかったのも古いからというより、その前に住んでいた人達の趣味があまりよくなかったらしく、せっかくもともとある本物の暖炉に「ぞっとするような」(お父さん談)電気式の偽物暖炉(パネルの中の炭の形をした物体が赤くなって「暖炉らしく」見せるあれ)をはめ込んでいたり物凄い色の壁紙や絨毯を残して行ったため、暖炉も元通りにして古い家に合うような内装に戻すためにかなり徹底的な大改装をしたらしかったので、きっと落着いたいい雰囲気の家になっているに違いない。うーん、スペインにも行きたいが英国にもやっぱり行きたい。特に今の季節。今日のロンドンは最高気温25度、最低16度か...(溜息)


久し振りにGallery Taraに絵を一枚追加しました。ここ数カ月の懸案だったのでとりあえず完成できてよかったかな、と。

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