Is it clear enough?2005/05/16 23:21

BBCサイト気象頁、と言うか正確にはBBCの気象情報システムが一新されたらしい。数日前からサイトで"Clearer Weather from the BBC"と宣伝していたのだが、TVの天気予報などで使う画像を今までの2Dから3Dグラフィックに変えて表示方法もより視覚的に分かりやすくするところから、ニュージーランドの気象団体と提携して更に正確な情報を速く伝えられるようにするなどBBCでは20年振りの大規模改革なのだとか。日本にずっと住んでいると気象予測方法の改善くらいでそんなに大袈裟にしなくても、て言うか英国ってそんなに天気予報の技術が遅れてたわけ?と思うかも知れないが、英国にちょっと住んでみると季節がいつであれ気象の推移が非常に激しいことに驚く。旅行セクションや他の頁でもちょこちょこ書いてきたことだが、夏の朝起きて快晴でも朝食を食べ終わる頃にはいつの間にかしとしと雨が降り出し、昼前にはからっと上がって暑くなってきたと思ったら午後にはいきなり雷雨でごーんと寒くなり、夜はいつの間にか星空、でも風がえらい冷たいとかいうのも全く珍しくない。英国では「天気予報は当たらないのが当然」のような見方も多いようだが、実際あの天気の移り変わりを毎日体験しているとむしろこんなにころころ変わる天気を予想している予報士の人達は凄いぞと思えてくる。

当たらないと言いながらも、実際英国人は日本人よりもよほど熱心に天気予報を見る(し大きく外れるとやっぱり予報士が責められる)。しかも人によって『お気に入り』があるらしい。今でも同じかどうかは自信がないが、以前は民放TV局はいわゆる「お天気お姉さん」が情報をそのまま伝えるだけなのに対して、国営放送であるBBCの気象番組で予報するのは英国気象庁(British Meteorological Office, MET)の予報士だった。現在の日本にも気象予報士の資格というものができたけれども、英国METの予報士は気象業界のエリート中のエリートのようなものらしい。確かに民放のお姉さん達がやたらにこにこしながらさささーっと予報を伝えるのに対して、BBCの予報士達はおじさん度は高くて地味だが(いや女性もいるけど)「専門家だな」というのが感じられる。しかもベテランの人などは予報の中にも独特の調子とか勢いがあったり毎回蝶ネクタイの色が違ったりと色々個性があるので、視聴者によって「天気予報はこの人のを見る」と決めている人もいたりするらしい。そういうこともあって、予報士は変わらないとしてもこれまでずっと慣れ親しんできた表示画面が大きく変わるというのは英国人にとって結構なショックかも知れない。しばらくは「天気予報の画面が見辛い」とかいう苦情も寄せられるんじゃなかろうか、と秘かに予想してみたり。

ちなみに"Clearer Weather"というのは「より分かりやすい(clear)な天気(予報)」という意味だけれども、天気そのものがclear(晴れ)というのとかけてるわけですな。気象予測技術が進歩したからって英国の天気に晴れが多くなるわけじゃないけど。

昨日の続き、マノアール・ダスティンの鴨のパイ。パイ皮もさっくさくでみっちり詰まった鴨肉と一緒に食べると幸せの極み。中心は確かフォアグラと言っていたような。ウニっぽい味わいだった。別の小型ボウルに綺麗に盛られた生野菜のサラダもつけてくれた(メロンにプロシュート・ハムを載せたものもさり気なく二切れ入っていた)。叔父は鳩のローストで、確か給仕の女性(給仕長さんかも)によれば「手づかみでわしわし召し上がって下さい」とのことだった。言われた通りわしわし行ってました、叔父。


左はデザートの前に出た苺のカスタード・シャーベット。苺が凍ってました。本当はこの前にたくさん(十種類以上はあったかな)の種類のチーズを持ってきてくれて、その中からやや癖のあるカマンベール風のチーズと山羊のチーズを薄切りパンや干しぶどう、胡桃などと一緒にもごもご。チーズ好きにはたまらんです。ちなみにこの店はパンにも力を入れているようで、プレインなものからハーブ入り、ラズベリー入り、葱とチーズ入りフォカッチャ(これだけでごはんにもなりそう)など好きなだけお代わり可の模様。築地の方にある支店ではこれらのパンが買えるらしい。右はデザートのケーキ。これも何種類もテーブルに持ってきてくれて好きなだけ選べる。迷った末においしそう&面白そうなのを選んだら全部チョコレート・ケーキになってしまった。左上のケーキは生姜が入っていて塊のしゃきしゃきがおいしい。


店長さんは気さくな感じの方で、わたしたちが店を出る時はソムリエの女性と外まで出てきて、しかも道の端まで行って(50mくらいはあったかと)角を曲がるまでずーっと見送ってくれた。銀座だってここまでしてくれる店はなかなかないのでは。店の雰囲気や従業員の人達の印象もやっぱり店長さんの人柄が反映されるんだろうねえと話しながら帰った日曜の夜。料理のおいしさももちろんだがアイディアや気遣いが随所に感じられて楽しくくつろげる店なので、銀座に行く機会があってたまにちょっと贅沢してみようかなーと思われる方はぜひ。叔父によれば地下は少しカジュアルで値段も手頃な料理が出るそうだが、折角この店に行くならやはり一階の方が断然お勧め!とのこと。

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