ある意味ワイドだったかも知れない劇場2005/02/26 23:31

ちょこちょこCMを目にしていて気になっていたのだが、結局見てしまった土曜ワイド劇場『明智小五郎 VS 金田一耕助』。まあキャストからして(松岡昌宏明智、長瀬智也金田一)ファンサービスです♪みたいな感じだったのでそう期待していた訳ではないとは言え。とは言え。主演二人については普段それぞれ色々ドラマなどにも出演しているのだろうし別に演技力がどうこうとかいうレベルではなく、結構それなりにいい味出してるとは思う。明智、金田一どちらも既存の探偵をベースにしてはいるがオリジナルとは全く関係ないということにして、現代にそういう人達がいるという設定なのも、明智君は助教授のくせに何でこんな広い研究室を持ってるんだとか金田一君は若いくせに何でこんな時代錯誤な服装なんだとか(でも携帯電話は持っていた。ご飯代にも事欠く割には通話料は支払ってるらしい)色々気にはなるがまあ良しとする。しかし何ですかこの脚本は。ご飯食べたり作業したりしながら見ていたのもあるのかなーとも思ったが、やっぱり余りにも散漫で矛盾が多過ぎ無理があり過ぎ。

特別企画だったらしいので話を大きくしようとしたのかも知れないが、犯人のお姉さんの目的が壮大な割にやることが物凄く行き当たりばったりだし、とても頭の切れる人とは思えない。そもそもなぜわざわざ明智君に事件を調べさせたかも意味が分からない。自分が用意していた筋書きに明智君が引っ掛かって間違った結論を出しても、もともと私的に調査していた訳だから警察の捜査には何の影響もないし、マスコミの人でもないから世論にも影響しないし、明智君に「事件の顛末はこうだったんですよ。」と保証してもらってもお姉さんには何のメリットもないわけで、だったら最初から自分の部下を使っていくらでも都合良く解決すればいいものを。大体最初っから物凄く怪しいだろうあのお姉さん。全然見抜けてなかったって本当にプロファイリングの専門家なんですか明智さん。ていうかそのプロファイリング能力が実際全然発揮されてないし。最初に間違った方の推理にしても後から修正した推理にしても説得力ないし。やっぱりこれは、『爆風で吹き飛ばされる二人』とか『温泉に浸かる二人』とか『古い線路をトロッコに乗って走る二人』とかの『絵になる』場面を見せたいがためにとりあえず二時間ものを作ったってことなのだろうか。場面の切り替わりも不自然だし。

最後にお姉さんが二人が乗ってきたトロッコに乗って「馬鹿な人ね!」とか高笑いしながら去って行く(もちろんトロッコは手動なので笑いながら後ろ手で操作せねばならない)場面はえらい間抜けていてもう( ´・△・`)こんな感じ。いや馬鹿はあんただ。去ると言ってもすぐそこの短いトンネルを通り抜けただけだし。走って追い掛けて行く二人も妙に間抜けだけど。100mかそこら移動しただけでまた話を続ける三人。...この場所移動に何の意味が?と思ったらその後お姉さんが爆薬を仕込んだ指輪を二人に投げる場面で、二人がさっき抜けてきたトンネルを再び必死になって逃げ戻るその背後から爆発の火の玉が!という図を撮るためにトンネルが必要だったらしい。そんな物騒なものを普段から身に着けてるお姉さんにも驚いたが、あんな少量でもとんでもない爆発力の火薬が開発されてるんですな。

結局お姉さんは姿を消し、街に戻った二人は「まさか別人になりすまして生きてたりして」「怪人二十面相じゃあるまいし」...ちょっと待て。実在にせよ架空の人物にせよ『探偵・明智小五郎』は存在しないけど怪人二十面相は存在する世界なわけですか?何とかしてこの一貫性のなさ...いっそ徹頭徹尾コメディにしてくれればそれなりに楽しめたんじゃなかろうかと思うのだが、これだったら普段やってるナントカ湯けむり殺人事件とか素人探偵事件帳みたいなのの方が(物凄いご都合主義でも)ちゃんと辻褄合わせて終わるぞ、と思った2時間。しかしこれもファンには堪らん企画だった...のかなあ。 

実家から送られてきた地元のヒメマス。一度焼いてあるのを焼き直しただけですがおいしゅうございました。皿が小さ過ぎてちょっと混んでますが。付け合わせにこの間出先で食べて以来気に入っている芽キャベツの焼いたの。

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