音楽話いろいろ2007/02/19 23:59

みらさんの"Ammonite"アルビノーニの"Adagio in G minor"の話題が載っていて、久し振りに自分も聴きたくなって"Adagio Karajan"のCDを出してきてみたり。よくある「ナントカ全集」とか企画ものアルバムは、いかにも「集めました」みたいな感じで通して聴くと何か全体の繋がりが...というのも多いような気がするので普段買わないのだが、カラヤンは元々結構好きだし(父親が昔集めていたカラヤンのLPを聞かされていた擦り込みもあるかも)他にもマーラーの交響曲5番とかパッヘルベルのカノンとかバッハのG線上のアリアとか好きな曲が集まっているので、思わず買ってしまったのだった。確かこのシリーズって3枚くらい出ていたと思うが、持っているのは"II"まで。"III"にはそそられなかったんだろか。

というわけで、みらさんのブログにもリンクされていたアルビノーニのアダージオ。
Adagio in G minor by Albinoni (YouTube)

ついでに、これもみらさんが関連して触れられていたイングヴェイ・マルムスティーン(Ingwie Malmsteen)の最近のものと思われるライヴ映像...(注意:昔の痩せたインギーが好きな方は見ない方が幸せかと思われます)  結構なショックでした...
Yngwie Malmusteen Plays Albinoni's "Adagio" or "icarus dream " (YouTube)

クラシック繋がりというわけでもないが、昨夜遅くNHK教育TVをつけたらなぜか2006年版のBBCのThe Last Night of the Promsを放送していた。まあ日曜の芸術劇場は国内の公演でもよく何カ月も前のを放送してるけど、Promsの場合一応「季節もの」だから半年近くも経ってから放送って何か間抜けてないかい、と思いつつ、ちょうどつけたところがエルガーの『威風堂々(Pomp and Circumstance)』だったためおおーあとは盛り上がる一方じゃないすか、と消せなくなって結局最後まで観てしまった。会場のロイヤル・アルバート・ホール(Royal Albert Hall)以外にも同じロンドンのハイド・パーク、スウォンジー(Swansea)、マンチェスター(Manchester)、グラスゴー(Glasgow)、ベルファスト(Belfast)からの5元中継でなかなか楽しかった。"Rule Britannia"て歌いながらスウォンジーではウェールズの旗、グラスゴーではスコットランドの旗(St. Andrew's Cross)、ベルファストではアルスター旗(Province of Ulster Flag)が圧倒的に多く振られてるのが(当然だけど)面白かったが、まあアルバート・ホールだってユニオン・ジャックばかりじゃないし、あんまり深く考えずに音楽好きがお祭りの最後の夜を楽しみましょうね、て感じの理解でいいのかな。昔初めてこのLast Night of Promsの映像を観た時はなんかこりゃ英国バンザイ!な人じゃないと観ちゃ(少なくとも会場に行っちゃ)いかんのだろうか、と思ったものだったけど、留学していた当時友人の家で観ていたらお母さん(ドイツ人)もTV中継を観ながら"Rule Britannia"とか"Jerusalem"とか楽しげに歌ってたしな。


...っと、今日書こうと思っていたのはクラシックではなくポップ音楽の話。少し前からネットラジオで流れるようになって気になっているのが、ロッド・スチュアート(Rod Stewart)の"Missing You"。知っている人なら曲名だけですぐ思い当たるだろうカヴァー曲なのだが、しばらくオリジナルの歌手の名前が出てこなくてえーと何だっけほら、あああ顔はこんなにはっきり思い出せるのに!ほらほらこの顔!(←見えないって)えーとほらほら、昔なんだっけラズベリーズ...いやそれはエリック・カルメンだ、なんかほらカワイイ名前のグループにいた人!あーもうここまで出てるのにぃ!

と聴く度に思っていたのだが(←調べりゃいいのに)、先日そのロッド版を何度目かに聞いた時に(スペインの)女性DJが「○×☆%#(スペイン語なのでよく分からん)トム・ウェイツ」

あーーそうかそうかトム・ウェイツ(Tom Waits).....

      あ゛ー、え゛ーん、み゛っし゛ん゛、ゆ゛ー゛ー゛ー゛

ちち違う違う絶対違う!トム・ウェイツは"Missing You"歌ってない歌ってない!確かに似たような名前だった気がするけど!

ジョン・ウェイト(John Waite)でした。ちなみに昔いたグループはザ・ベイビーズ(The Babys)。あー、一瞬トム・ウェイツの"Missing You"が頭の中に流れた時は怖かった... いや、いいミュージシャンですよトム・ウェイツ。 スペインラジオのお姉さん、どう思い出しても「トム・ウェイツ」て言ったなあ。以前にも英米系のミュージシャンの名前で、誰だったか忘れたけどいや、それ絶対間違ってる!名前は似てるけど○○じゃなくて○×だって!と聞いてるこっちがあたふたした(しても仕方ないけど)ことがあった記憶が。自分が聞いていた限りではその後訂正もしていなかった。勿論今回の「トム・ウェイツ」も。大らかな国スペイン。

何はともあれ、オリジナルが分かってすっきりしたところでロッドのカヴァー版の方だが、「気になる」というのは好きで気になるというよりは何でわざわざカヴァー?という気になり方。アレンジもほぼそのまんまなので、初めて聞いた時は最初オリジナルの方かと思って、あれ声が違う?これってロッド・スチュアート?どう聞いてもロッド・スチュアートだよね?としばし混乱したのだった。ここ最近アメリカン・ヒッツとかスタンダード・ナンバーのカヴァー・アルバムを何枚も出しているのは知っていたが、またカヴァー?しばらく前にもフランク・シナトラか誰かのカヴァーを何度か聞いたような。...っと上の公式サイトを見たら、"Great American Songbook"で4枚も出してるですか。で最新作が"Great Rock Classics of Our Time"?...いや、あの。何ていうか。どうしちゃったんだろうロッド。確かに名曲揃いだし、自分が影響を受けた曲を自分の解釈で歌ってみたいってのは多かれ少なかれ誰でもあるだろうとは思うけど、出すアルバム出すアルバム全部カヴァーって。大体公式サイトのディスコグラフィに載ってるアルバムってカヴァーものだけじゃないですか。いつの間にかカヴァー専門歌手になったのかロッド。そう言えばちょっと前に見たMXTVのライヴ番組で彼のコンサートをやっていて、最近のステージらしいけどほとんど知ってる曲だなあと思った憶えがあるが、もしかしてわたしが知っている頃(精々90年代初めくらい?)から後はほとんどオリジナルのアルバムを出してないとか?

...まあそれが自分のやりたいことなら別にいいんだけど、個人的にはやっぱり安易に昔の曲をあれもこれもカヴァーするって姿勢はどうも好きになれないんだな。やるならやるで徹底的に自分の曲にしちゃうとか大胆な解釈をするのは面白いし歌い手の思い入れも感じるけども、アレンジも同じ、単に歌手の声だけが違う「歌ってみました」的なやり方だと大抵の場合オリジナルの方がよく聞こえるので、わざわざカヴァーすることに何か意味あるんだろうか、と思ってしまって。いや、やってる本人は安易にやってるわけじゃないかも知れないし、全く代わり映えしないアレンジでも「俺の声で歌ったら俺の曲になるんだぜベイベー」(←誰だ)という自負があるのかも知れないけど、知れないけど、今回の"Missing You"のカヴァーはやっぱり「何でわざわざ?」だなあ。だってジョン・ウェイトの方がいいもん。ロッドも歌手としては好きだけど"Missing You"はジョンだもん。

というわけでオリジナルのジョン・ウェイト版。
→ John Waite "Missing You" (YouTube)

うん、やっぱりオリジナルがいいねえ。上の公式サイトによると、彼は彼でデュエット形式?で"Missing You"を再リリースするらしい。しかし写真を見ると昔とほとんど変わってなくてびっくり。それにひきかえインギー...(落涙)

この間IKEAで買ってきた鰊の酢漬け(ディル風味)を開けてみた。試しに少し使ってジャガイモとサラダにしてみたら、  甘!  酢の風味が強いのかと思ったら、意外なくらい甘い。ていうか何でこんなに甘いの?ディルもたんと入ってるしおいしいことはおいしいんだけど、ここまで甘くしなくても。サラダには少し塩を足したが、それでも甘いので今日は鰊と漬け汁にりんご酢を少し足して洋風寿司にしてみた。しかし、これとベビーリーフを合わせてしばし混ぜたら   鰊が消えた。   えええ?塊でごろごろ入ってたのに、と探すも見つからず。全部崩れてご飯と一体化したらしい。びっくり。

少し汁気が多過ぎてべちゃっとなってしまったので、オーヴンでちょっと温めてみた。...だんだんケジャリー化してますか。これを海苔で適当に巻いて頂きます。全然美しくない写真でご免あそばせ。でも久し振りにお寿司が食べたかったので満足。やっぱり大分甘かったけど。

コメント

_ みら ― 2007/02/20 07:09

こんにちは!
こちらでははじめまして…になりますね。(ご挨拶が遅くなりましてすみません。)
リンクの件等、改めましていろいろありがとうございました。

そうなんですよね~、インギーの太り具合は、昔を知っている人たちにはショックですよね。ストラトの上のあのソーセージはなんだ!?って感じですわ…。ふふふ。飲み過ぎの酒太りですね(笑)。

Promsでのエルガーのときの英国各国旗は、確かこちらでもニュースになっていたような気がします。国(?)は違えど、やはりエルガーは英国の偉大な作曲家という扱いになるようですね。あれだけ盛り上がれるのは、やっぱりすごい。

鰊の洋風寿司、おいしそうです!

_ りあん ― 2007/02/20 20:22

わあ、みらさんいらっしゃいませ!コメントありがとうございます。
こちらこそいつも大変お世話になっております。
みらさんのお宅の話題に興味をそそられ通しなので、度々参照させて頂いてます〜。

インギー、久し振りに見たら大変なことに...特に上のライヴビデオには呆然としました。一瞬ミート・ローフ(いやそのものじゃなくミュージシャンの)かと思いました。酒の肴に自前ソーセージ...ってそんなこと言ってる場合じゃ(動揺)。

Promsで振られていた旗、そちらでも取り上げられていたのですね。あんなふうに各地からの中継を挟んだのは初めてだったのでしょうか。昔初めて最終夜の映像を観た時は「愛国心溢れる人達だなぁ...」と思いましたが、ずっと観ているとアルバート・ホールでも色んな旗が振られているし、最後の"Auld Lang Syne"は皆で手を繋いでほのぼのしているし、あんまり細かいことにはこだわらずいいものは皆で楽しんで盛り上がろう!て感じなのでしょうか。まさに音楽に国境なしというか。幅広い年代に渡ってああいう機会を持てるというのは羨ましいですね。

鰊の酢漬け、予想外に甘くてびっくりしたのですがスウェーデンでは普通なのでしょうか。元々甘めの味付けは好きなのでおいしく頂いてますが(笑)。写真はみらさんのように美しくはとても撮れないので単なる「証拠写真」になってしまってますが。

そうそうつかぬ事を伺いますが、もしかしてわたし、みらさんからメイルを頂いてたでしょうか?以前メイルしますね、と仰っていた記憶があるので、もしや下さったのにこちらに届いていないのかも、とふと思って一応伺ってみようかと。送られていなければ全く問題ありませんので、お気になさらず捨ておいて下さい〜。

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