What kind of fool am I2007/02/06 23:59

ずっと書き損なっていた音楽の話など。先日みらさんのサイトでこの夏のウェールズの音楽フェスティバルにロバート・プラント(Robert Plant)が出演する、という話題が取り上げられていたので、しばらく振りに聴きたくなった。...しかし手持ちのCDを見るとソロは'83年の"The Principle of Moments"、'90年代の"Fate of Nations"と"Manic Nirvana"しかないぞ。おかしいな、"Now & Zen"('88年)もあったはず。     しまったあれはLPで買ったから実家に置いてきたんだった...(地団駄) 仕方ないので"The Principle of Moments"に入っている"In the Mood"とか"Big Log"なんかを聴いていい曲ねえ...と浸るも、やっぱり"Now and Zen"に入っている"Heaven Knows"が聴きたーーーい。というわけでこんなときのYouTube。

→ Robert Plant "Big Log" (YouTube)
→ Robert Plant "Heaven Knows" (YouTube)

あああ懐かしい。"Heaven Knows"、色々突っ込みどころは多そうだしさりげなくヘンなビデオだけどやっぱりいい曲だ。いい声だ!ついでに同じアルバムからもう一曲アップ・テンポのものを。

→ Robert Plant "Tall Cool One" (YouTube)

YouTubeにはライヴ映像の一本しか上がっていない模様。プロモーション・ビデオもあったはずだけど。今一緒に活動しているバンドは当時とはメンバーが全く違うようだが(サイトのクレジットを見ると2003年までは大体同じメンバーとやってたようだけど)、当時この曲の(上とは別の)ライヴ映像を観た時にキーボードのフィル・ジョンストン(Phil Johnstone)が外見に似合わずしっぶい声でいきなりカイリー・ミノーグ(Kylie Minogue)のヒット曲"I Should be So Lucky"のサビ部分を歌う(と言うか唸ると言うか)のに爆笑したけど、ライヴの「お約束」だったみたいですな。その部分の直前に映るロバートがなんか嬉しそう。 どうでもいいけどカイリーの公式サイト、最初に出た画像に驚いた...夢に出てきたらうなされそう。

続けてビデオを観ていたら"Now and Zen"をCDで買い直したくなってきた。うーんいい声だ。何と言うのかな、やっぱり「セクシー」?個人的には甲高いタイプの声より深い声の方が好みだし、外見的にかっこいー!と(通常なら)思うタイプでもないと思うけど、この人の場合は特例と言うか。何だろう、男性的魅力とはちょっと違うレヴェルなんだけど「セクシー」という言葉しか思いつかないと言うか。それを人はカリスマと呼ぶのかもシレヌ。ちなみにアルバム・タイトルのNow and Zenは「時々」という意味のnow and thenをもじったもの。Zenは禅宗の禅...じゃなくて昔のグループ、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)を指しているらしい。実際ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジ(Jimmy Page)もアルバムに参加していたし、"Tall Cool One"なんかではツェッペリンの曲のフレーズをお遊び的にちらちら挟んだり(ギターの音が本物のジミー・ペイジなのが豪華なわけだが)しているので、ロバートにとってある意味過去(then)と現在(now)の節目のアルバムでもあるんだろうねえとか当時言われていたような。

考えてみたら、高校時代の最初の頃はまだ日本のポップスを聴いていた自分がほぼ初めて買った"洋楽"のLPがツェッペリンの4枚目(タイトルがついていないらしいが一応"Zeppelin IV"とか呼ばれていたような)だった。元々は当時入れあげていた邦楽グループのメンバーが好きだと言うのでたまたま中古LPセールで見つけたのを買ったのだが、その後そのグループや日本のポップスよりも洋楽の方が断然面白くなって色々色々聴き漁り、ロックにユーロ・ポップスにジャズにグレゴリオ聖歌にケルトに...っと来て現在スペイン・ポップスとフラメンコあたりまで来ても、ロバート・プラントはやっぱりカッコイイ。ツェッペリンのアルバムを買う切っ掛けになった邦楽グループのラジオ番組で流れた『移民の歌(Immigrant Song)』は今聴いても凄い。しかし大好きだった邦楽グループの曲は今聴くと凄く恥ずかしい。今も元気でご活躍のメンバーが当時と変わらないノリでTVに出ていたりすると反射的に消してしまう。  あれが若気のいったりきたりってやつだったんですかねぇ(遠い目)  いや、世界を広げる切っ掛けを与えてくれてありがとうございます>某グループ。  

ちなみに最初にリンクした公式サイト(には見えないけどそうらしい)のDiscographyの詳細頁からもRealPlayer/MediaPlayerでPVがダウンロードできるが、画質はYouTubeとどっこい...うちの環境だとYouTubeの方がストレスなく観られるなあ。でもこっちには"Tall Cool One"のライヴ映像じゃないPVがあります。これも地味にヘンなビデオだけど。ヘンなビデオと言えば彼が'80年代に結成した豪華グループHoneydrippersの"Sea of Love"。

→ Honey Drippers "Sea of Love" video (YouTube)

これは地味にどころじゃなくあからさまにヘン。最初からほぼずっとヘンだけど最後にロバートにひっかけられた水はどう見てもグラス一杯分の量じゃないだろうと。

しかし、ロバートいつの間にかラクダの国から帰ってきてたのね。いや2,3年前に彼の「公式サイト」を見たらトップ頁にラクダを背後に撮った彼の写真と「すぐに帰ります!」というメッセージが載せられたきりずーーーっとそのままだったし。今回ブックマークしてあったその「公式サイト」にアクセスしてみたらNot Foundになってましたよ当然。ちなみにこっちにも「公式サイト」があるんですが。むしろサイトの外観的にはこっちのほうがプロフェッショナルな感じがするけど、情報が遅いようだし先にリンクしたサイトは「10周年」とか書いてあるしな...

もう一つ昨日買ってきたケーキ。こちらはまさにこの店らしいしっとり&ふんわり&とろりなチョコレートケーキ。うっとり。季節ものの苺を使った華やかなケーキの方が沢山あったのだが、材料にゼラチンを使ったものが多いのが気になったのと(大体のケーキに使用材料が細かく書いてある)何となくチョコレートな気分だったので地味に行ってみました。ショートケーキの他にも和三盆ロールとかオレンジのパウンドケーキもおいしいのよ。


他にも音楽話を書こうと思ったけどロバート・プラントだけでやたら長くなったのでまた明日...(多分)

コメント

_ 毒ラスカル ― 2007/02/08 00:03

ツェッペリンⅣにまたもや脊髄反射っ!
友人とバンド組んでた時にカバーやるからと聴かされて一時期かなりはまりました。
「天国への階段」は自分の葬式で流してほしいとまで思いました。あと2曲目のドラムソロを一生懸命真似したり。
ツェッペリンからケルトって流れは意外と自然かもしれませんね。どこか通じるものがあるような。
私は逆にエンヤ→ツェッペリンでしたが。

_ りあん ― 2007/02/08 02:50

おお、館長さんはツェッペリンにも手を広げておいででしたか!
やはりジョン・ボーナムのパートですね。葬儀に「天国への階段」というのもなかなか凄いかも知れませんが一部には感動を巻き起こすかも。"Rock & Roll"のドラムはかっこいいですよねー。

ロバート・プラントなんかも当初からフォークとかエスニックの影響も強いようですし、ウェールズにも結構縁が深いということでフェスティバル(Green Man Festival)のヘッドライナーに選ばれたようです。ディープ・パープルのリッチー・ブラックモアも今ではスモック(違)着てマンドリン持って中世音楽バンドをやってますし、英国ロックはルーツを辿ると結構その辺りの伝統音楽に行き着くのかも知れませんね。

ちなみに、上のYouTubeの"Heaven Knows"のビデオを投稿した人のプロフィールから彼自身のバンドのものらしいツェッペリンのカヴァー・ビデオが観られますが、思わずモニタに物を投げたくなるような演奏を聞かせてくれます。

エンヤからツェッペリンというのも味わい深いですね...わたしの場合、ロックからポップから色々聞いていた頃に好きになって、その後取捨選択を経て残っていたのが気付いたらアイリッシュ揃いだったという。更にケルト繋がりでスペインのガリシアに行き、元々フラメンコ・ギターの音は好きなのでそのまま南下した感じでしょうか。CDの数が凄いことになっています。
ちょうど最新の記事でエンヤ関連の話題もちょっと触れてみましたー。

_ みら ― 2007/02/20 07:30

わお!リンクをありがとうございます。(またまた遅くなってすみません。)
ロバート・プラントはこのあたり(ミッド・ウェールズ)にコテージを持っていて、そこで「Stairway to Heaven」の歌詞を書いた…ということでも知られています。
ペイジとプラントが70年代を過ごしていた、ウェールズの「Bron-Yr-Aur」で、彼らの「Led Zeppelin III,」の曲作りが行われたこともあって、ツェッペリンとウェールズは切っても切れない(ぇ?)縁なんですよね。
プラントは最近でもこのあたりで馬に乗ってます。+「ブラック・ライオン」でもよく飲んでいるみたいですよ~(笑)。

_ りあん ― 2007/02/20 20:24

こちらにもコメントありがとうございますー。
みらさんのお宅の話題に刺激されて久し振りにビデオを観たりCDを聴いたりしていたら、持っていないCDも欲しくなってきました。あの独特の声は、何というか一度聴いたらもう癖になりますねぇ。
"Stairway to Heaven"の歌詞の話とか、プラントがウェールズにはいいスタジオがあるからとよく使っているとかいうのは聞いた記憶がありましたが、他にもそんなにウェールズと深いつながりがあるのですね。そういう背景だと夏のイベントは尚更盛り上がるでしょうねー。
プラントがご近所で馬に乗ってますか!道でばったり会ったりしたら白馬の王子様かと思うかも(違)。一杯ひっかけに行ったらカウンタにプラントが...とか、うわー楽しそう〜(笑)。

ウェールズは旅行でCardiffとLlandrindod Wellsを訪れた程度なのですが、特にLlandrindod Wellsは何だか住民がとても人なつこいなあという印象が強かったです。数日滞在の旅行者と実際に住人として暮らすのではまた違うと思いますが、リュック一つでうろうろ歩いていると通り掛かった家の中からにっこり手を振られたり、道を訊ねた大型トラックのおじさんがわざわざ(?)後ろから追い掛けてきて「この少し先だから間違ってないよ!」とか言ってくれたり、湖で写真を撮っていると少し離れた工事現場のお兄さんが親指立ててニヤッとしたり、最初は誰かと間違われているのかと思いました(笑)。温泉地なので仕事を引退して他から移住してくる人も多いみたいですよね。
滞在したB&Bのオーナーが毎朝聞かせてくれたディラン・トマスの"Under Milk Wood"は、同じリチャード・バートン朗読のものをその後ロンドンで買ってきて、今も時々聴いています。ミッド・ウェールズ、他にもあちこち訊ねてみたいです。

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