というわけで2009/07/25 23:58


仕上がりましたという連絡を先週頂いたので、昨日銀座に行って引き取ってきた絹紅梅の浴衣。



柄はかなり多種多様な植物と、ちょっと隠し絵的な感じに蝶とか動物も結構入っている。植物は梅とか菊とか色んな季節のものが入っているようなので、着物の柄だとしたらあまり季節を気にせず着られそうな気もする。...浴衣だから夏ですけどね。ええ。同じ藍染めでももっと明るい青のものとどちらにしようか迷ったのだが、こういう浴衣らしい深い藍の色に憧れていたのもあってこちらにした。

絹紅梅の「紅梅」はどういう意味なのかと思っていたら、薄い絹地に綿の糸が格子状に入ってできた凸凹=勾配が転じて「紅梅」の文字をあてたのだそうな。この間買ってきた浴衣の着付けの仕方が載っているNHK『おしゃれ工房』テキストに書いてありました。

しかし、浴衣が来たのはいいがこれだけじゃ着られない。一緒に夏用の麻の肌襦袢も作ってもらったけど着られない。だって他の小物が全くなにもないんですよ。浴衣ができるまでに実家から送ってもらおうかとも思ったのだが、母はわたし以上に着物に疎いので何をどう送っていいのかも多分分からないのではなかろうか。頼んだのと全然違うものとか(例えば「腰紐」と言ったのに帯揚が入ってたりとか腰紐も入ってるけどやっぱり帯揚も入ってたりとか)送ってくれと頼んだわけでもない昔着てた浴衣とかどう考えても浴衣には合わせられない成人式の時の帯とか草履とかこれ着物と全然関係ないんじゃ?!ていうような謎の物体とかがどかっと送られてきて途方に暮れる自分の姿が脳裏を過ったので止めた。どちらにしてもまだ帯を買っていないので、お盆帰省の時に実家に持ち帰って亡くなった祖母の着物類の中に夏用の帯で良さそうなのがないか探してみようかと。祖母は腰を悪くするまでは一年中着物を着ていたので結構な数が実家の箪笥の中に保管してあるのだが、母と一度全部出して整理しようと言いつつほぼ手付かずで今に至っており、未だにどんなものがどれだけあるのかよく分からん状態なので、これを奇怪に、いや機会に今度こそ夏の着物お宝発掘大会を開催しようかと思っているのです。

...と、まあそれはそれで来月の楽しみとして、やはり浴衣が手元に来たとなると何だか落ち着かないわけで、とりあえず基本の着付け方を思い出すためにも腰紐とか細かいものだけは近所の呉服屋さんで買ってきて今のうちに部屋で練習しておこうかな...と考え中。小物は小物でこっちに揃えておけば実家に持ち帰る時は浴衣だけで済むし。




夕方自宅マンション近くのホテル前まで帰って来たら、自転車駐車場の屋根の向こうのターミナルビルのその向こうに見えた花火。駅にも町にも浴衣のお嬢さん方がるりるり歩いておられたので近辺で花火大会なんだろうなとは思っていたが、こりゃ近い。ぶれたのでちょっと愉快なことになってますが色合いは綺麗でしょ。うちのマンションの踊り場から見えるかも...と一瞬期待したが、その方向にどかーんと建っている高層マンションが思いっきり視界を遮ってくれるんだね。