最近は以前に比べれば色んな合間合間にニュースもチェックしているのだが（何にしてもオンラインにはいるわけだし）、それでも世間は目紛しく動いているものでございます。ふと気付いたら自分の国の首相が辞任してたりして。いや、これはたまたま「眠気覚ましにニュースでも」とTVをつけたらちょうど辞任会見の中継中だったんだけど。うちは時事問題を扱うサイトでは全くないのであれこれ書く気はないが、とりあえず自分の記憶にある中では何と言うか一番気の毒な首相だったような気が。会見後のニュースなどでは「なぜこの時期に」とか言われていたが、わざわざ「この時期」に辞任表明をして彼なりに一矢報いたかった（色んな方面に）とかそういうことはなかろうか、とか思ったり。単に「後一日でもやってたら僕倒れちゃう」と思ったのかも知れないけど。

個人的に驚いたのは、正直首相辞任よりこちらのニュース（既に数日経ってるのでnewsじゃないけど）。The Body Shopの創業者アニタ・ロディック(Anita Roddick)が死去。わたしは知らなかったのだが、C型肝炎に感染していることを今年の2月に公表していたそうで、患っていた肝硬変が悪化して入院、間もなく亡くなったらしい。ざっと検索してみたら日本では上にリンクしたAFPのサイトが一番詳しく乗っている模様。こちらはBBCサイトの死亡記事。64歳だとか。うーむ早過ぎますな。独特の経営姿勢や昨年のロレアルによる買収などで色々話題は多かったけれども、社会に与えた影響も大きかった人。日本でもボディショップは定着しているし、色々共感するところも多いのでまだまだ活躍して頂きたかった人です。ご冥福をお祈りします。

話はころっと変わりますが。何日か前の午後、 NHKの『お元気ですか日本列島』中の梅津さんタイム（注：本当は「気になることば」てコーナーです。言葉の用法や由来などについての視聴者からの質問に回答・解説する）で、「シルバーシート」を取り上げていた。途中からつけたので冒頭の視聴者からの質問は分からなかったのだが、どうやら「列車などの優先席をなぜ『シルバーシート』と呼ぶのか」とかそういう質問だったと推測。そう言えば、「シルバーシート」が出てきて以降他の色々な業界でもお年寄りの関係する分野で「シルバー」をよく使いますね（シルバー人材センターとかシルバー・エイジとか）、とかいう話がひとしきりあった後、ではその質問の答えは何かというと、 　　　「たまたま余っていた布がシルバー・グレイの色だったから」 何でも、35年前に当時の国鉄が敬老の日に合わせて（確か当初は中央線とか都心の特定の路線で）高齢者の優先席を導入した際、実施まで時間的余裕がなく困り果てた担当者が倉庫に行ってみたところ、新幹線の座席に使ったシルバー・グレイの布が余っているのを発見、これ幸いとこの布を利用し、座席の名前もその色のまま「シルバーシート」になったそうな。　　　　　　　　　...そうだったんですか。わたくしはお年寄りの髪から連想される色で「銀」というと何となく印象がいいので「シルバーシート」になったのかとずっと思っておりました。　　　そうですか、余ってたんですね。　　　　　　　ちなみに梅津さんは当時の担当の方ご本人に問い合わせたらしいので、間違いない情報と思われます。